本を買う場所どこにする!? トップは大型総合書店・町の本屋はアマゾン以下

2009/05/23 10:34

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本屋イメージimiリサーチバンクは2009年5月21日、読書に関する調査結果を発表した。それによると、書籍(本)を購入する場所としては「総合的な品揃えの大型書店」とする回答がもっとも多く、調査母体においては全体の6割強の人がそこで買うと答えていた。また、アマゾンなどのネット書店やブックオフなどの古本屋が台頭するなど、いわゆる「町の本屋さん」には厳しい市場環境があらためて確認できる内容となっている(【発表リリース】)。



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今調査は2009年3月23日から26日、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は984件。男女比は468対516、年齢階層比は20代から50代にかけて10歳区切りで227・211・249・297人。

最近は【「書店の減り具合」と「書店の売り場面積動向」のグラフ化を仕切り直してみる】にもあるように業態の最適化を目指して書店も大型化する一方、ブックオフなどの古本屋、そしてインターネット経由のネット書店もアマゾンなど多くの書店が浸透しつつある。書籍(本)の買い手にとっては選択肢が増加し嬉しい限りだが、それでは具体的にどこで購入することが多いのだろうか。調査母体においては「総合的な品揃えの大型書店」という回答がもっとも多く62.5%を占めた。

本はどこで購入・入手しますか(複数回答)(※掲載上の割合と各年齢層の人数を元に逆算)
本はどこで購入・入手しますか(複数回答)(※掲載上の比率と各年齢層の人数を元に逆算)

【本屋はやはり重要です-79%が書店での書籍購入頻度は「月に1回以上」】【本を買う 場所は書店が ナンバーワン ネット経由も 4割を超えて】にもあるように、インターネット書店が便利になる昨今ではあるが、やはり書店の利用度は高い。特に「「書店の減り具合」と「書店の売り場面積動向」のグラフ化を仕切り直してみる」で触れているように、大型書店の特徴は大いに成果を上げているようだ。

近所の小規模書店は
アマゾンよりも
使われていない
一方、「近所の小規模な書店」の苦戦も見て取れる。利用頻度の数字だけを見ると、アマゾンに劣り、ブックオフにもほぼ同数にまで迫られている。さらに「大型商業施設内の書店」とも大きな違いはない。これらの数字は、「近所の小規模な書店」に独特の個性(そこでないと受けられないサービス)がない限り、他の手段に容易に差し替えられうることをも意味する。

また、その他にも

・「ブックオフ以外の古本屋」より「ブックオフ」、「アマゾン以外のネット書店」より「アマゾン」の方が利用頻度が高く、それぞれの分野におけるナンバーワンサービスへの寡占化が見てとれる。
・男性より女性の方が書籍の購入のためにあちこちへ足を運んだりサービスを利用する機会は多い。
・図書館の利用頻度は女性が男性をはるかに凌駕している。

などの傾向が分かる。

書籍そのものの売れ行きが逓減していく中、入手方法にも合理的な手段が求められる昨今においては、いかに利用者のニーズにマッチしたサービスを提供できるかが生き残るカギとなる。「大型商業施設内の書店」は別として、その他の本屋(物理的な店舗・デジタル上の書店を問わず)はライバル店舗間で激しい客の奪い合いが続きそうである。

三つ巴の「消耗戦」においては、(お金の面においては)いかに経費を安く計上できるかがポイントとなる。その点で「近所の小規模な書店」は、やはり色々と厳しいものがあるのかもしれない。



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