「とにかくリスク回避」夏のボーナスを投資に回す人の投資スタイルは安全第一
2009/05/22 05:25

楽天リサーチは2009年5月21日、夏のボーナスに関するインターネット調査の結果を発表した。それによると、夏のボーナスを投資・資産運用に使う人においては、リスクを避ける傾向が非常に強いことが明らかになった。過半数の人が、元本保証・元本割れの可能性が低い金融商品を選ぶ傾向を示している。また、一時期はやった外貨建て金融商品へのニーズもほとんど見られないなど、海外商品への熱もさめている傾向が見受けられる(『発表リリース』)。
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今調査は2009年4月25日から26日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1250。20歳-69歳を対象にしており、男女比は1対1。
今年の夏のボーナスの利用用途について複数回答で尋ねたところ、もっとも多かった回答は「貯蓄」の36.4%。「投資・資産運用」はわずか8.0%に過ぎなかった。その8.0%に対し、今後の投資・資産運用スタイル聞いたところ、もっとも多いのは「低リターンでも、元本が保証された安全な金融商品を選びたい」という回答がもっとも多く、44.3%を占めた。

今後の投資・資産運用について(ボーナスを投資・資産運用に回す人)
「低リターンでも、元本割れする可能性が小さい金融商品を選びたい」の13.4%をあわせると、57.7%もの人が「リターンは少なくても良いから、リスクは最少に」という安全思考を持ち合わせていることが分かる。またハイリスク・ハイリターンの象徴とも呼ばれることもある「外貨建て商品などの海外投資」も回答者は1.7%しかおらず、かつて「新興国投資ブーム」などとしてもてはやされた海外商品も、人気はすっかり低迷していることが分かる。
「ノーリスクハイリターン」の金融商品があればそれが一番なのだが、世の中それほど都合の良いものは無い。現状のような金融市場においては、損失を最小限に留めることが最優先事項であり、金融商品に対してもリスクをできるだけ避ける傾向が強いのは致し方ないものと思われる。背を低くして嵐が過ぎ去るのを待つしかないのだろう。
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