男性外食・女性衣服、節約するものの意識の違い
2009/05/16 08:57


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今調査は2009年4月25日から26日の間、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000。男女比は1対1、年齢階層比は20代から60代にかけて均等割当。
可処分所得の減少や景気の先行き不透明感から、テレビや雑誌には節約術が日課のように登場し、節約・倹約というキーワードがちまたに満ちあふれる昨今。それでは実際に、どのような項目について日頃節約をし、出費を抑えているのだろうか。調査母体においてはもっとも多いのは「外食費」「衣料品」で共に62.3%という結果が出た。

日頃出費を抑えているもの(男女別)
・趣味の傾向が強い出費は、男性の節約志向が強い。
・家事や生活周りの項目は女性の節約意識が強い。
・医療費や住居費は減らし難い。
・育児や教育費は極力節約を避けたい。

また、当然ながら家庭を預かることが多い女性の方が、目に留まる家事・生活周りへの出費軽減傾向が強い。その一方、健康維持には欠かせず、値切ることが基本的に無理な「医療費」、生活の大規模な変化を強いられると共に引っ越し代のことを考えると節約自身が難しい「住居費」は節約が難しいことも分かる。
そして【子育て夫婦が物価高で削るもの、最初に外食、次に趣味・教育費は……】や【教育費 生活苦でも 減らしません 苦しい時こそ 子への期待を】などでも触れているように、減らす事は不可能では無いが、保護者の立場として極力手をつけたくない強い意志が「育児・教育費」の値の小ささに見て取れる。
今後も「自らの身の回り」「自分がムダだと思っているものを中心」に、節約傾向は継続されるものと思われる。ただし、生活の上で特に精神的な「余裕」「あそび」を単にムダと解釈し削ることで、目には見えないQOL(生活の質。充実感や満足感、Quality of Life)が減少し、心がギスギスした毎日を過ごすようになっては元も子もない。例えば保険の見直しならFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するなど、それぞれの項目について専門家の知恵を借り、「本当に」無駄なものを節約するよう、努力してみよう。
ちなみに今データを「年齢階層別」に区分したのが次のグラフ。

日頃出費を抑えているもの(年齢階層別)
元データでは別項目で「節約・倹約意識は年代を重ねるごとに拡大」という結果が出ているが、よくデータをみると「食費」の項目は年齢を減る毎に節約度が減少しており、他の項目でも50代までは年齢と共に節約度が高まるのに、60代になると突然節約度が減少する傾向が見られる。これは【孫へのこづかい・医療費負担……高齢者世帯の生活像】【「食の安全」を求める人の三つの「高」とは】にもあるような、「定年退職を迎えた高齢者がライフスタイルを一新し、安全志向・人生を楽しむことに重点を置く」傾向によるものと思われる。
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