奇跡か偶然かそれとも不運か・不幸な場所に置かれた広告たち

2009/05/13 12:05

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偶然広告イメージ先日世間を騒がせた某タレントの「一糸まとわぬ姿」での逮捕劇を伝える新聞の横に、酔っ払って似たような姿で踊る主人公らの四コマ漫画が掲載されたり(あえて連動させたという話もある)、「ファストフードは身体に悪いからあまり食べないようにしよう」という記事の横に思いっきりファストフードの広告が展開されたりなど、世の中には意図しない偶然で、「奇跡」といえる組み合わせの情景が作り上げられることがある。時には突っ込みをいれたくなるような「全体像」が作り上げられる一方で、時には新たな価値・メッセージを生み出すこともあり、運命のいたずらに感謝したくなることもしばしば。変なものを集めることで知られているODDEEというサイトでは、【15 Unfortunately Placed Ads】と称して予想もしなかったような結果・ビジュアルを作り上げてしまった広告を紹介している。今回はそこから、当方が特に気に入ったものをいくつか取り上げて、解説してみることにしよう(【トリガー記事:takのアメブロ】)。なお元記事巻末にもあるように、いわゆる「合成」のものは取り除かれている。



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「コーヒーは心臓病を誘引しうる」という記事の横にコーヒーの広告。本文中に「コーヒー」が多用されているので、コンテキストマッチ広告として出てしまったのだろう。当サイトでもダイエット・医学系記事ではありがちなお話。
「コーヒーは心臓病を誘引しうる」という記事の横にコーヒーの広告。本文中に「コーヒー」が多用されているので、コンテキストマッチ広告として出てしまったのだろう。当サイトでもダイエット・医学系記事ではありがちなお話。

バスには大きく「GIOの自動車保険に入っていないのなら、このバスにはぶつからない方がいいよ(補償金が大変だからね)」と書いてある。そのバスに突っ込んだ自動車……。保険に入っているのかしら?(汗)
バスには大きく「GIOの自動車保険に入っていないのなら、このバスにはぶつからない方がいいよ(補償金が大変だからね)」と書いてある。そのバスに突っ込んだ自動車……。保険に入っているのかしら?(汗)

「子どもの肥満をちゃんと考えましょう」という広告の下に、某ファストフードの「私の子どもはこれで大喜び」という広告。えーと、つまり、何だ(笑)。
「子どもの肥満をちゃんと考えましょう」という広告の下に、某ファストフードの「私の子どもはこれで大喜び」という広告。えーと、つまり、何だ。相乗効果バンザイ(笑)

「がんとの闘いに絶望してはならない。私が生きてるのがその証拠」という、がん闘病の広告の真下にたばこの広告。いや、直接因果関係とか相関関係とか以下略(汗)。
「がんとの闘いに絶望してはならない。私が生きてるのがその証拠」という、がん闘病の広告の真下にたばこの広告。いや、直接因果関係とか相関関係とか以下略(汗)。

アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコにある、AT&Tパークという野球場。「404」は「ホームベースからこの位置まで404フィート(約123メートル)」を意味しているのだが、たまたまその横にヤフーの広告が入ったため、色々と想像してしまうことに。
アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコにある、AT&Tパークという野球場。「404」は「ホームベースからこの位置まで404フィート(約123メートル)」を意味しているのだが、たまたまその横にヤフーの広告が入ったため、色々と想像してしまうことに。ちなみにブラウザで指定したURLのページが存在しない場合、「404エラー(404 Not Found)」というエラーが出るのはよく知られた話。元資料・球場全体図は【こちら】。ある意味、世界で一番有名なヤフーの広告。

元記事にはブラックジョークに近いモノも数多く掲載されていたが、当方はあまり「気に入らなかった」ので省かせていただいた。

最近のインターネット上の広告は「そのページに記述されている文字列を読み取り、特定の単語(主に名詞)と結びつくような広告を表示する」、いわゆるコンテキストマッチ広告が多用されている。上記コーヒーの広告のコメントでも触れているが、単純に「単語」で判断される場合が多く、結果として本文とは「単語」上の結びつきはあっても、文意としては相反する場合も出てくる。それが喜劇を生むか悲劇を呼ぶかは運と広告表示の技術次第。

一方、立て看板などはいかようにでもなるもの。たまたまその場所しか空いてなかったから、その場所が安かったから、いつものお得意様の特等席だから、など色々な事情があるのだろうが、「もう少し空気読め」よろしく「周囲にある広告を考えたらどうかな」とアドバイスしたくもなる。

しかし考え直してみれば、広告はまず第一に注目されねば意味は無い。相反するものが並列することで、個別に置かれる以上に目に留まるのなら、それはそれで良い結果を生み出した……と好意的に解釈できるのかもしれない。

そこまで考えなくとも、単純に偶然が引き起こした奇跡に感謝しつつ、ニヤリとしたり笑ってハッピーな気分になれば、儲けものということだ。



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