奇跡か偶然かそれとも不運か・不幸な場所に置かれた広告たち
2009/05/13 12:05


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「コーヒーは心臓病を誘引しうる」という記事の横にコーヒーの広告。本文中に「コーヒー」が多用されているので、コンテキストマッチ広告として出てしまったのだろう。当サイトでもダイエット・医学系記事ではありがちなお話。

バスには大きく「GIOの自動車保険に入っていないのなら、このバスにはぶつからない方がいいよ(補償金が大変だからね)」と書いてある。そのバスに突っ込んだ自動車……。保険に入っているのかしら?(汗)

「子どもの肥満をちゃんと考えましょう」という広告の下に、某ファストフードの「私の子どもはこれで大喜び」という広告。えーと、つまり、何だ。相乗効果バンザイ(笑)

「がんとの闘いに絶望してはならない。私が生きてるのがその証拠」という、がん闘病の広告の真下にたばこの広告。いや、直接因果関係とか相関関係とか以下略(汗)。

アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコにある、AT&Tパークという野球場。「404」は「ホームベースからこの位置まで404フィート(約123メートル)」を意味しているのだが、たまたまその横にヤフーの広告が入ったため、色々と想像してしまうことに。ちなみにブラウザで指定したURLのページが存在しない場合、「404エラー(404 Not Found)」というエラーが出るのはよく知られた話。元資料・球場全体図は【こちら】。ある意味、世界で一番有名なヤフーの広告。
元記事にはブラックジョークに近いモノも数多く掲載されていたが、当方はあまり「気に入らなかった」ので省かせていただいた。
最近のインターネット上の広告は「そのページに記述されている文字列を読み取り、特定の単語(主に名詞)と結びつくような広告を表示する」、いわゆるコンテキストマッチ広告が多用されている。上記コーヒーの広告のコメントでも触れているが、単純に「単語」で判断される場合が多く、結果として本文とは「単語」上の結びつきはあっても、文意としては相反する場合も出てくる。それが喜劇を生むか悲劇を呼ぶかは運と広告表示の技術次第。
一方、立て看板などはいかようにでもなるもの。たまたまその場所しか空いてなかったから、その場所が安かったから、いつものお得意様の特等席だから、など色々な事情があるのだろうが、「もう少し空気読め」よろしく「周囲にある広告を考えたらどうかな」とアドバイスしたくもなる。
しかし考え直してみれば、広告はまず第一に注目されねば意味は無い。相反するものが並列することで、個別に置かれる以上に目に留まるのなら、それはそれで良い結果を生み出した……と好意的に解釈できるのかもしれない。
そこまで考えなくとも、単純に偶然が引き起こした奇跡に感謝しつつ、ニヤリとしたり笑ってハッピーな気分になれば、儲けものということだ。
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