アメリカでも広告費は大きな削減対象・インターネット広告などは健闘中
2009/05/12 06:59


スポンサードリンク

区分別アメリカの広告費推移
ちなみにFSIとはFree Standing Insertの略で、新聞の折り込み広告やチラシのことを指す。また、今データでは2008年全体と(2008年)第4四半期しか掲載されていなかったが、第4四半期の値が2008年全体より大きく下がっている場合(例えば雑誌や新聞)、残り第1四半期-第3四半期は第4四半期よりは良い値だったということになる。つまりは「直近において下降線をたどっている」ということ。
そのようにして考えると、ポジティブな動きを示しているのはオンラインとFSIくらいで、あとのメディアへの広告費はすべて、直近の2008年第4四半期に向けてネガティブな動きを示していることになる。また、各区分における広告費の減り方具合は、日本のそれとほぼ同じで、特に紙媒体(新聞・雑誌)の軟調さが顕著なものとなっているのが分かる。
元記事にはアメリカの広告費全体の推移・予想も掲載されているが、それによると2009年は-8.2%・2010年は-3.0%とマイナス成長を見せ、2011年にようやく前年比プラスに転じるという予想が出ている。広告費全体の削減の中、既存大手メディア、特に紙媒体への風当たりは、ますます強いものとなるのだろう。その傾向はアメリカだろうと日本だろうと、さほど変わりがないに違いない。
スポンサードリンク
