「速達」の文字をつけずに赤い線、一本描けば速達郵便!?

2009/05/10 09:18

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郵便イメージ電子メールやケータイ、FAX、さらには宅急便やバイク便の普及などであまり使われなくなった「速達(郵便)」。だが、今でも重要な書類を素早く送りたい場合には、書留と合わせて利用することが多々ある。その「速達」を表す印は「赤棒に『速達』の文字」が一般的。事務用の速達スタンプもそのようになっているはず。ところが先日、当方(不破)の上司から意外なことを聞かされた。いわく、今の速達では封筒に「速達」の文字は不要なのだという。【日本郵便】にいわく、「赤い線を表示」すれば事足りるとの事。



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「現在の」速達利用の際の表示方法
「現在の」速達利用の際の表示方法

現在の速達においては、縦長の郵便物や荷物の場合は表面の右上部分、横長の郵便物や荷物なら右側部分に「赤い線を(1本)表示」し、郵便窓口へ差し出すかポストに投函するという利用指示がある。普通郵便よりやや割高になるが、その分優先されて配達されるので(一日に複数回・土日祝日でも平日同様に配達)、急ぎたい時には欠かせない制度。ただし近場への配送の場合、普通便と速達で結果が変わらない場合も多いので、あらかじめ窓口で確認しておくと良いだろう。

さて、速達の表記はいつから「赤線だけでOK」となったのか。これが実はよく分からない(汗)。そもそも速達を使う機会が無かったし、「速達」といえば「--速達--」という赤い判子を押すものだというイメージが頭の中で固定され、しかもいまだにその判子も多数発売されているからだ。とはいえ、現時点では赤線だけで「速達表記には事足りる」のは間違いない(※もちろん必要な分の切手を貼り付けねばならないのはいうまでもない)。

速達の判子イメージただし実際のところ、赤線だけだと受け取りの郵便局や配送先の郵便局で、速達便としての表記を見落とされる可能性があるという。それに公式サイト上には赤線表記としての説明しかないが、「速達」の文字を加えたところで無効になるわけではない。事務的には線一本で十分だが、心配な人は今まで通り「速達」の文字付の判子を使うことで間違いはないだろう。

ちなみに現在では単なる「速達」以上にスピーディーなサービスも用意されている。サイズや送り先の制限があるが、翌日の朝10時までに送り届けてくれる【モーニング10】、当日中に届けてくれる【新特急郵便】などがそれである。ただし後者は事前登録や継続使用が前提など、それこそ宅急便やバイク便と比べると使い勝手が良いとはいえない。

ともあれ、速達郵便が送られてきて、赤線一本しか引かれていなくともミスではなく、単に現行ルールにしたがったまでのお話。ちょっと驚くかもしれないが、何の問題もないのでご安心を。



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