二人に一人は「家の中でも携帯電話を持ち歩く」

2009/04/26 09:05

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自宅でケータイイメージネプロジャパンは2009年4月24日、携帯電話に関する調査結果を発表した。それによると、携帯電話をよく使っている調査母体のうち「47%が家の中でも携帯電話を持ち歩いている」ことが明らかになった。言葉通り「肌身離さず」「一心同体」状態にあることがうかがいしれる(【発表リリース、PDF】)。



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今調査は2009年4月4日、携帯サイト「ザ★懸賞」上のアンケートで行われたもので有効回答数は4678人。男女比は46対54、年齢階層比は19歳以下2%・20代28%・30代42%・40歳以上28%。携帯電話の懸賞サイトでの調査という性質上、ある程度以上携帯電話に慣れ親しんでいる、いわば「ケータイ・コアユーザー」を対象としており、携帯電話絡みの設問では世間一般より多少なりとも携帯電話寄りになっていることを考慮した上でデータを見る必要がある。

今や多くの人が言葉通り「病み付き」となっている携帯電話。その携帯電話について、外出時や学校・職場ではなく、「家の中」でも持ち歩いているかについて尋ねたところ、半数近くの47%が「持ち歩いている」と答えた。

家の中でも携帯電話を持ち歩いていますか
家の中でも携帯電話を持ち歩いていますか

確かに携帯電話は「携帯」できる「電話」なので、いつでもどこでも持ち歩ける。しかし家の中でまで持ち歩くということは「常にケータイをいじっていないと気がすまない」「返事が来たらすぐにでも目を通したり応答したい」という切迫観念に捕らわれている感も無くはない。よほど大きな家に住んでいるのでなければ、何かあれば携帯電話を置いてある場所(大抵は充電器の上だろう)に1分と経たずに到達できるはずなのだから。

それを裏付けてくれるのが次の問い。ずばり「あなたは携帯電話が手元にないと不安になりますか」。半数以上が「不安になる」と答えている。

あなたは携帯電話が手元にないと不安になりますか
あなたは携帯電話が手元にないと不安になりますか

先の「家の中でも携帯電話を持ち歩く」人のかなりの部分が「家の中でもケータイが手元にないと不安になるから」という理由で持ち歩いているものと思われる。

同様の設問は他調査機関でも行われているが、【「メールの返事がこないと不安」子どもの携帯依存傾向】【携帯電話「持ってないとチョー不安」が4割、まったく不安でないのはわずか2.8%】にもあるように、携帯電話から一定以上の時間隔離されることに強い不安を覚えている子どもが多いことが分かる。それが長じて、自宅内だっとしても携帯電話を持ち歩くという、端から見れば少々疑問符をつけざるを得ない状況に陥らせているのだろう。

ライナスと安心毛布代イメージあるいは「ピーナッツ」(日本語名「まんがスヌーピー」)に登場するライナスがいつも肌身離さず持っている毛布(安心毛布)のように、現在人にとって携帯電話は安心毛布ならぬ「安心ケータイ」になりつつあるのかもしれない。


PEANUTS (C)United Feature Syndicate,Inc.



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