【更新】あなたの知らない中国のコピー商品たち
2009/04/25 11:35


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pizza huh。日本語訳すると「ピザなの?」「ピザかよ!?」という意味になる。原文キャプションでは「レストラン」とあるが、たとえ某ブランドに似せたとしても店名からして疑問詞形となると……。

LOKASTAの化粧品。オリジナルはもちろん「ラコステ」。立ち姿で太めのワニ……というかリスみたいな動物が見て取れる。

PolyStation。元はもちろんプレイステーション。詳細レポートが【PC Watch】にあるが、中身はファミコン。いわゆる「セガもファミコン、ソニーもファミコン、郵便ポストも電信柱も、そこらを歩く人たちも皆中身はファミコン」という、ファミコン狂想曲のうちの一品。

daiadsとHIKE。もとはもちろんアディダスとナイキ。フォントとマークを似せて、同じような商品に展開しているだけにタチが悪い。

S&M's チョコ。元記事にいわく「イギリス人の味覚にはちょっとFruity(「風味が強い」「果物風味」の他に「きわどい」「わいせつな」の意味もある)」かもね」とのこと。……恐らく、名前的にはそうなのであろう(笑)。
元記事のコメントも多種多様に及んでいて、(原文では記載されていたソニーのヘッドフォンの不正コピー「ソニア」に対して)「ソニーって西洋ブランドかな?」というツッコミや、「中国の不正コピーは山ほどあるが、彼らのオリジナルブランドって何かあるんか?」「安ければいいんじゃない?」「だまされて買った経験あるよ、ク(ピー)たれっ!」「中国製のものなど買うものか」「偽ブランドのTシャツ買ったけど、指摘されるまでずっとニセモノだとは思わなかったヨ」「彼らは学習しつつある。ホンモノと見分けるのが難しいニセモノも登場している」「なぜこんなものを買うんだ? 彼らはゴミを売ってるんだぞ」などの意見が見受けられる。
コメントの中の一つ、「アジアでは英語を正確に読める人は多くない。似て否なる英語のつづりの商品でもイメージ的にはホンモノに似ているから、その違いに気がつかず購入してしまうのだろう」という指摘には、なるほどと感じさせるものがある。いわゆる視覚誤認というものだ。
文法的には間違いだらけの文章の羅列でデザインされている日本のTシャツや、欧米のいわゆる「オタク」な人たちが時折着ている「間違った」日本語のロゴ付のTシャツなど、ジョークアイテムのレベルなら笑ってごまかせるだろう。しかしこれらの商品・店舗のように、明らかに元の商品との誤認を意図したものが堂々と展開されていること、さらに中国国内で知的財産権保護関連で提訴しても不正複製者側が罪に問われない可能性も否定できないこと、その上先日[報じられているように]国レベルで「IT関連商品の内部情報に関する情報」の強制提供の義務付けの強行導入姿勢を見せるなどの状況を見ると、「無茶がたたって暴走している」ようにも見えるし、「ワガママな子どもがそのまま大人になって手がつけられない状態」にも見えるのだが、どうだろうか。
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