おこづかい 増額おねだり 一番は 「欲しいものが 出来たのだけれど……」
2009/04/25 11:10
ネットマイルは2009年4月24日、小中学生を対象としたおこづかいに関するアンケート調査結果を発表した。それによると、「おこづかいをふやして欲しい」と保護者に言うきっかけとしてもっとも多いのは「欲しいものができたとき」で約3割に登ることが明らかになった。「周囲が自分よりもらっているのを知った時」という回答は1割程度でしかなく、漫画やドラマなどでよく見かける「●×ちゃんは○○円もらっているからボクも-」というおねだりは、あまり現実的ではないようだ([発表リリース、PDF])。
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今調査は2009年3月30日から3月31日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は669人。男女比は26.2対73.8。幼稚園・保育園及び高校生は回答者が少なかったためデータからは除外し、小学校低学年は17人しかいないため参考値としての掲載となる。
保護者からおこづかいをもらう世代においては、「お金」を親にせびる・おねだりする行為はある意味で「恐れ多いこと」(おもちゃなどの商品をねだることは別)。その理由は何にせよ増額を希望することは、「保護者への自我欲の表明」という成長のステップを一歩登ったことにもなる。それだけに、保護者から見ても何かと興味深い話となるが、もっとも多いその理由は「欲しいものができたとき」で3割前後を占めていた。年齢階層・性別で大差なく、この値を示している。
「おこづかいを増やして」と親にいうきっかけ
「進級・進学」をきっかけにする子どもが学年と共に増加しているが、これは学年が上がるにつれて欲しい物が加速度的に増え、それに従いおこづかいの不足を感じる割合も増加するからだろう。また、「テストで良い点をとった」の値が各層でそれなりに高いのも目立つ。義務教育を受けている子どもにとって勉学はいわば「仕事」であり、その仕事で良い働きをしたのだから何かごほうびを、という大義名分も成り立ち、保護者も断り難いのではという計算も含まれているのかもしれない。
子どもの「おこづかいアップ要求」は、いわば大人の「ベースアップ要求」のようなもの。大人ほど駆け引きは上手ではないものの、「進級・進学」「テストで良い点」など、ちゃんと交渉材料をそろえた上で保護者に問いかける子どもも多い。家計そのものの問題もあるだろうが、保護者にしても子どもとの「おこづかい枠折衝」は、お金に関する情緒教育の良い機会になることだろう。
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