【更新】ラジオ放送は世代を越えて・インターネットラジオ、若年層では2割が視聴

2009/04/24 04:30

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ラジオイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2009年4月22日、ラジオ放送の視聴に関する意識調査結果を発表した。それによると、ラジオを聴く人の9割は一般のラジオ端末を利用して視聴しているものの、携帯音楽機器やインターネットラジオを用いた視聴など、多メディアにわたる利用方法が広まりを見せていることが明らかになった。特に若年層ほど新メディアを用いる場面が多く、現時点では普及率は高いとはいえないが今後の展開が期待できるものとなっている([発表リリース])。



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今調査は2009年4月2日から4月7日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は374人。男女比は59.1対40.9で、年齢階層比は20代39.0%、30代28.9%、40代32.1%。

放送メディアとしては地デジ問題をはじめテレビ周りが色々と注目を集めているが、もう一つの放送メディア「ラジオ」の存在を忘れてはならない。最近では携帯音楽端末iPodの爆発的な普及を背景に、ポッドキャスティング(音楽や音声データを配信し、iPodなどで聴いてもらうサービス)が広まりを見せている。さらに各種無料サービスも展開されたことから、個人でインターネット経由のラジオ放送を行う(インターネットラジオ)も増加を見せ、ラジオはテレビとはまた違った進化形態・視聴者とのつながりの変革を見せつつある。

今調査ではラジオを聴く人は調査母体の半数、187人という結果が出たが、それらの人にどのような媒体を使ってラジオを聴くのか複数回答で尋ねたところ、もっとも多いのは当然のことながら「ラジオ」(単体としてのラジオ機器)で9割近くに達していた。

ラジオは何を利用して聞くことがありますか?当てはまるものをすべて教えてください
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全体としては「ラジオ」に続き「カーオーディオ・カーラジオ」が多く約6割。自動車の運転中にCDやカセット、あるいはラジオを聴くのはごく普通のスタイルであり、自動車を運転する人なら当然の結果と言える(ラジオならばニュースや交通情報など「情報の取得」という意味づけもある。最近ではカーナビがその座を奪いつつあるが)。オーディオ機器、そして新メディアともいえるパソコン(インターネット)や携帯音楽機器はまだまだ少数派で、多い階層でも2割程度でしかない。

男女別では大きな違いは見られないが、年齢階層別では微妙な変化もある。「カーオーディオ・カーラジオ」が年齢を経るごとに視聴割合が増加する一方、「パソコン(インターネット)」「携帯音楽機器」は若年層ほど視聴割合が増加している。これは元々これらの端末の普及率・利用率が若年層ほど高いからに他ならず、自動車は逆に高齢者ほど保有率が高い結果ともいえる。



ラジオイメージ【テレビがCD購入に与える影響力はインターネットの2-3倍!】にもあるように、ラジオは場面によってはあなどれない「媒体力」を持つ。また、【gooリサーチの「ラジオを聴く中高年」】でも語られているように、ラジオは中堅層-高齢者にとって愛すべきメディアとなりつつある。

携帯音楽端末やインターネットなどの新メディア媒体経由で若年層が、ラジオやカーオーディオなど旧来のメディア媒体で中高年が視聴するラジオ放送は、テレビ放送以上にジェネレーションギャップ(世代間格差)を埋める架け橋になるのかもしれない。



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