【更新】オリンピック効果で水泳の放送時間は4倍増! 2005年-2008年の競技種目別テレビ報道量推移発表
2009/04/22 07:40
テレビ放送の内容調査や効果測定を行うニホンモニターは2009年4月21日、2005年から2008年における競技種目別のテレビ報道量の推移概要を発表した。それによると、2008年は北京五輪関連の競技に対する報道量が大きくふくらみ、特に活躍選手の多い競技では報道量も大きく伸びていることが明らかになった。一方で通常のメジャー・プロスポーツの報道はオリンピックのあおりを受けてか微弱で推移、特にオリンピック・ソフトボール競技におかぶを奪われることになったMLB(アメリカメジャーリーグ)は大きくその報道量を減らしているのが分かる([発表リリース、PDF])。
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今調査はニホンモニターが各年の1月1日から12月31日の放送分について東京地区オンエア分をチェックしたもので、対象局はNHK総合・日本テレビ・TBS・フジテレビ・テレビ朝日・テレビ東京。また、今発表資料は同年4月22日刊行される「テレビスポーツデータ年鑑2009」のごく一部のデータとのことである。
リリースによれば北京五輪の影響を受け、人気競技や有力選手が活躍した競技は大きく報道量を増し、特に水泳競技は2007年が37時間しか過ぎなかったのに対し2008年は156時間にも及び、実に4倍強の報道量を数えることになった。
オリンピックで人気競技の報道量変化
一方、露出そのものが減少するのとあわせて人気の落ち込みが懸念されているメジャースポーツ、特にプロ野球だが、オリンピックの影響を受けて横ばい-漸減の様相を見せている。
各メジャースポーツの報道量変化
例えばプロ野球は、北京五輪で何かと関連する話題があったにも関わらず放送時間は569時間と2007年比で96%に減少。MLBはさらに大きく報道量を減らしているのが分かる。
今年はWBCの二連覇があり、また、オリンピックによる影響もなくなることから、ある程度の復活は望めうる。しかし主要放送局が「視聴率が稼げない」(=広告がつきにくい=採算性が悪い)ことからプロ野球の放送時間を短縮する傾向を加速化させており、さらに時間を減らす可能性も否定できない。
オリンピック効果が消えたあと、各スポーツの報道量がどのように変化していくのか、注目したいところだ。
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