「現在の消費のスタイルいかがです?」節約4割・変わらず4割

2009/04/20 08:00

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消費イメージネットマイルは2009年4月14日、消費意識に関する調査結果を発表した。それによると、1年前と比較した現在の消費スタイルについて尋ねたところ、「節約」の回答率がもっとも高く4割強を占めていたことが明らかになった。ほぼ同数の3割強で「普通(変わらない)」が次点につき、「浪費」「我慢」のような極端な消費スタイルは少数でしかなかった。また、将来の収入見込み別でみると、収入が減りそうな人ほど「節約」「我慢」の回答率が高いことも分かった([発表リリース、PDF])。



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今調査は2009年4月3日から同年4月4日までインターネット経由で行われたもので、有効回答数は500人。男女比は1対1、年齢階層比は20代・30代・40代・50代・60歳以上でそれぞれ均等割当。

現在の消費スタイルについて、1年前と比べるとどのように変化したかについて4段階「浪費」「普通(変わらない)」「節約」「我慢」(※「節約」より「我慢」の方が度合いとしてはキツい)で回答してもらったところ、全体では「節約」がもっとも多く40.6%を占めていた。もっとも「普通」も39.6%と1.0ポイントの違いでしかなく、実質的にはほぼ同じと見られる。

1年前と比較して、あなたの現在の消費スタイルは、どの状態に最も近いですか?
1年前と比較して、あなたの現在の消費スタイルは、どの状態に最も近いですか?

「浪費」が「我慢」の1/3以下しかないところなどもあわせ、まだまだ消費スタイルは厳しい生活状況を示している。しかしその一方、「普通」が4割近くを占めているのはどうしたものだろう。同様の調査が去年も行われたわけではないので断言できないが、「1年前から節約してる状態が続いているから、今は(1年前と比べたら)普通だよ」という人が多いのではないだろうか。

「今後収入が下がる」人ほど
節約・我慢志向が強い
また、今後の収入・給与がどのように変化するか、その見込み別で区分して尋ねたところ(「今後収入は上がる」は16人しか回答者がいなかったので「参考値」)、全般的に今後の見込みが厳しい人ほど、現在の消費スタイルが1年前と比べて切り詰めている状態にあることがわかる。特に「今後収入が下がる」とした層は「節約」43.1%・「我慢」33.8%と、合わせて8割近くに達しており、周辺環境の悪化に消費スタイルの変化で対応しようという様子が見て取れる。

今後手取りが減る可能性が高いのに、浪費する人など稀有な話。逆にいえば、手取りが増える雰囲気が見えなければ、消費意欲は高まらない。この心境は今調査別項目でも触れた【消費意欲 給与上げなきゃ 増えません 高齢者では「政治」や「景気」も】にも反映されているのだろう。



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