【更新】飲食店での食べ残しの持ち帰り、賛成派は9割近くだが……

2009/04/15 07:35

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食べ残しイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2009年4月13日、エコ系アイテムの利用状況や外食における食べ残し料理の持ち帰りに関する調査結果を発表した。それによると、「可能ならば飲食店で食べ切れなかった分を持ちかえりたい」と考えている人は、調査母体全体の7割強に達していることが明らかになった。ただし持ち帰りそのものに対する賛成意見は9割近くに達しており、「持ち帰りそのものには賛成だけど、自分はそうは思わない」人も少なからずいることが見て取れる([発表リリース])。



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今調査は2009年3月24日から3月27日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は339人。男女比は52.5対47.5で、年齢階層比は20代39.2%、30代28.9%、40代31.9%。

自宅で食事をする場合は、ナマモノなどで無い限り、食べ切れなければサランラップに包むなりタッパーに入れて(冷凍・冷蔵)保存し、後で食べることが多い。捨てるのはもったいないという考えによるものだ。ところが飲食店で食事をした場合には、自宅と同じように振舞うわけにもいかない。その一方、目の前におかれた料理たちはあくまでも自分がお金を払ったものなのだから、「食べ切れなければ捨ててしまう」というのももったいない気がする……ということで、「可能であれば飲食店で食べ切れなかった分を持ちかえりたいか」「欧米では食べきれない分の持ち帰りは一般的。では持ち帰りについて自分自身はどう思うか」それぞれについてたずねたところ、冒頭にもあるように「持ち帰りたい」は7割強、「持ち帰りに賛成」は9割を超えていた。

可能であれば飲食店で食べ切れなかった分を持ち帰りたいか
可能であれば飲食店で食べ切れなかった分を持ち帰りたいか

食べ切れなかった分の持ちかえりについてどう思うか
食べ切れなかった分の持ちかえりについてどう思うか

多少の誤差はあるものの、「持ち帰りたいか」「持ち帰りをどう思うか」双方において、男性よりも女性、若年層よりも中堅層の方が、「持ち帰り肯定派」の割合が高い。女性の方が食いしん坊……というわけではなく実益主義であること、中堅層の方が若年層よりも「モノを大切にする傾向が強い」などの理由によるものと思われる。

気になるのは冒頭でも触れているように、「考え方としての『持ち帰り』」には9割の人が賛成している一方、「自分自身の持ちかえり行動」には7割程度しか賛成派がいないこと。賛成すべき内容だとは理解しているが、気恥ずかしさなどがハードルとなっている、ということだろうか。



ドギーバッグイメージリリースにもあるように、食べ切れなかった分を持ち帰るための専用バッグ「ドギーバッグ」については、存在自身を知っている人は2割強しかおらず、さらに持っている人は「調査母体全体でも」1人しかいない。さらに「欲しい」という人も調査母体では1割(ただし「少し欲しい」という、微妙な回答なら5割近く)しかいない。

そもそも飲食店でしょっちゅう「持ち帰りたい」という状況に遭遇するのかどうかという問題もあるだろう。居酒屋などでの飲み会ならともかく、日常的に通う飲食店で、おかずなどを残す場面はさほど無いように思われる。

「慣習としては肯定したい」「できる場面があれば行いたい」食べ残しの持ち帰り。だが、ドギーバッグの普及度合いを見ると、日本では普及はまだ難しいのかもしれない。むしろ日本の場合は「残さず食べなさい」という「しつけ」の方が優先されてしまうに違いない。



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