【更新】忙しい 朝の時間は 余裕無し テレビを観ている 人は7割

2009/04/13 07:00

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テレビイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2009年4月10日、テレビ番組と視聴に関する調査結果を発表した。それによると、朝の時間帯にテレビを観る人が7割近くだったのに対し、夜は9割近くに達しており、約20ポイントもの差が開いていることが明らかになった。朝の多忙な時間帯には、テレビをじっくり観るヒマもないようだ([発表リリース])。



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今調査は2009年3月23日から3月26日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は380人。男女比は51.6対48.4で、年齢階層比は20代36.1%、30代30.8%、40代33.2%。

夜と比べると朝の方が何かと忙しく、それこそ朝食を満足に口にする余裕もないこと、若年層ほどその傾向が強い事は、すでにこれまでの他調査の結果、あるいは一人一人自分自身の経験から十分分かるはず。それではその忙しい時間帯にテレビ番組を観ているかどうかについて尋ねたところ、頻度はともあれ観ている人は67.6%に達していた。

朝のテレビ番組は観ますか
朝のテレビ番組は観ますか

例えば行儀の問題はあるが、朝食をとりながらテレビを観るなどのように「ながら視聴」ができるのもテレビのメリットではあるが、それでも三人に一人は「テレビはまったく観ない」と答えている。性別では男性の方が、年齢階層別では(やや)若年層の方がテレビを観ない率が高く、逆に40代では四人に一人まで減っている。また、40代では「毎日必ず観る」層が半数近くにまで達しているあたり、「テレビ好き」「時間に余裕が持てるようになった」の双方の事情が見えてくる。

一方、多少時間に余裕がとれるようになった夜になると、観る率は格段に上がる。

夜のテレビ番組は観ますか
夜のテレビ番組は観ますか

全体で(頻度はともあれ)テレビを観る人は87.1%。朝と比べて19.5ポイントもの差をつけている。ただし「全体」の層を見ればお分かりのように、「たまに観る」層が2倍近くに伸びているのに対し、他の観る層はほとんど増加していない。元々テレビへの傾注度が高い人は朝も昼も観るが、それほど高くない人は時間に余裕がある夜でもあまり観ないのだろうか。



今回の設問では特に言及はされていないが、「昼のテレビ番組」について問われていないことなどから、平日を前提としたものだと思われる。専業主婦の方なら「昼ドラ」をはじめ、お昼のテレビは観る可能性が高いだろうし、平日でなく休日ならテレビへの視聴割合ももっと大きくなる。また、調査そのものがインターネット経由なので、ややテレビに不利なところもある。

それらを差し引いても、「朝は三人に一人」「夜は一割強」が「テレビをまったく観ない」と回答している状況は、ある意味注目すべき結果といえる。「頻繁に観る」までに限れば、「テレビをしっかりと毎日のように観ている人」は半数程度しかいない。

テレビの視聴率低迷が何かと話題に登っている昨今。他の番組との視聴者の奪い合いではなく「テレビが観られているか否か」そのものについて、考える時なのかもしれない。



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