「使いすぎ」「使った額を忘れたヨ」クレカの失敗いくつあるかな?

2009/04/10 04:15

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クレジットカードイメージディムスドライブは2009年4月8日、クレジットカードに関する調査結果を発表した。それによると、調査母体の中でクレジットカードを使ったことがある人のうち、「お金を使いすぎてしまった」という失敗をした経験がある人は三人に一人に達していることが明らかになった。似たような選択肢で「いくら使ったか、分からなくなってしまった」も3割近くおり、「自分の使用金額が分かりにくい・把握しにくいという」クレジットカードの長所であり短所があらためて確認できる結果となっている(【発表リリース】)。



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今調査は2009年2月10日から2月26日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1961人。男女比は50.1対49.9で、年齢階層比は30代33.2%・40代31.0%・50代15.3%など。職業比は会社員がもっとも多く41.6%、次いで専業主婦(主夫)19.7%・パートやアルバイト11.8%など。

クレジットカードは信用枠内で「後払い」にて買い物が出来る、いわば「信用買い用カード」とも表現できる。ただしカードそのものに現在の使用金額などが表示されているわけではないので、利用明細が届いた時になって初めて自分が使った額を思い知らされることも多い。

そのような経験(……というより設問では「失敗」の類のものばかり)をしたことがあるか否かを選択肢から選んでもらったところ、もっとも多い同意を得られたのは「お金を使いすぎてしまった」で33.7%に達していた。

クレジットカードの利用について、経験がある事をお選びください(複数回答)
クレジットカードの利用について、経験がある事をお選びください(複数回答)

いわば「将来の収入からの前借り」であるにも関わらず、手元のクレジットカードで使える額がそのまま「今現在保有している現金」と勘違いし、ついつい使いすぎてしまう。これがクレジットカード最大のメリット(気軽に前借できる)であり、デメリット(信用枠を保有額と勘違いしてしまう)でもある。アメリカにおいてはこの体質が、以前【「借金のワナ」……アメリカ家計の借金の時代推移をかいま見る】でも触れたが、ライフスタイルを形成する重要な要素であり、同時に昨今の金融不況を導いた遠因のひとつにもなっているともいえる。

クレジットカードの利用で
お金にルーズになるのが
長所でもあり短所でもある
第二位の「いくら使ったか、分からなくなってしまった」も行き着くところはトップと同じ。手元の現金を使うのならば財布を見れば、あといくら残っているかがわかる。しかしカードをいくらながめても、あといくら信用枠が残っているのか・問題なく返済できるのかまでは分からない。これではトップの理由「お金を使いすぎてしまった」に行き着くのも無理は無い。

暗証番号の失念や有効期限の問題など、クレジットカードを含めたカードの類のもの全般と共通する失敗談はともかく(「明細からやましい事がバレた」など自業自得である)、この2つがクレジットカードならではの特徴に他ならない。そしてその特徴に多くの人が「ハマっている」ことが確認できる結果ともいえる。



金額の大きな買い物をしたり、インターネット経由で商品の注文をする場合など、上手に使えばクレジットカードほど便利なものはない。しかしその長所「自分の手持ちの現金以上のものを先取りして手に入れられる」の魅力にとりつかれると、いつの間にかその「力」に取り込まれてしまう。

その「魔力」を毛嫌いし、クレジットカードを一切使わない人もいる。それはそれで一つの考え方としてはアリ。ただ、ネット通販でクレジットカードを使う機会が多いことを考えると、不便に感じる時も少なくないだろう。そのような場合に備えて仕方なくクレジットカードを持っている人も、そして積極的に使いこなしている人も、決してカードに振り回されることのないよう、自制心を持って利用してほしいものだ。



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