「分かりやすい番号は避けている」は4割足らず・クレジットカードのセキュリティ意識
2009/04/09 07:50
ディムスドライブは2009年4月8日、クレジットカードに関する調査結果を発表した。それによると、調査母体の中ではクレジットカードに対するセキュリティ対策として「誕生日などの分かりやすい暗証番号を避けている」と回答した人は4割足らずでしかなかったことが明らかになった。第三者に使われるリスクを考えると、非常に少ない値であるといわざるを得ない(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
今調査は2009年2月10日から2月26日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1961人。男女比は50.1対49.9で、年齢階層比は30代33.2%・40代31.0%・50代15.3%など。職業比は会社員がもっとも多く41.6%、次いで専業主婦(主夫)19.7%・パートやアルバイト11.8%など。
いわば「信用買い」で先に商品を手に入れ、後でお金を支払う仕組みを利用できるのが「クレジットカード」。「未来(の自分のふところ)からお金を引き出せる魔法のカード」ではあるが、本人を証明する暗証番号を第三者に知られてしまうと、他人に悪用される可能性が生じてくる。暗証番号によるリスクはクレジットカードをはじめとする他のカードとさほど変わりは無いが、クレジットカードの場合は(借入限度枠の範囲内とはいえ)現在手元にないお金の分まで引き出されてしまうため、万一の時のダメージは非常に大きなものとなる。
セキュリティ上の防衛策としてカード会社側も耳にタコが出来るほどに「暗証番号は他人が推測しにくいものを」「誕生日や住所、電話番号など論外」とアドバイスをしている。しかし、それを実践している人はどれくらいいるのだろうか。「意図的に避けている」と回答した人は、4割にも満たないという結果が出た。
クレジットカードについて、セキュリティ面で気をつけている事があれば教えてください。(複数回答)
残りの6割以上全員が「誕生日などの分かりやすい暗証番号を使っている」というわけではないが、少なくとも「避けてはいない」ことになる。恐らくは半ばたかをくくっているのだろうが(あるいは「関連性の無い数字など覚えられない」のかもしれない)、安全面で考えれば非常に怖い話だ。
他に挙げられた選択肢の中には「インターネットでは使用しない」など、「確かにセキュリティは向上するが、それ以上にデメリットが生じる」ものも少なくない。しかし例えば「信頼できそうなお店でしか使用しない」「サインを漢字で書いている」などは、ちょっとした手間でセキュリティをグンと跳ね上げる要素でもある。また「こまめに暗証番号を変えている」は手続きなどが面倒・覚え直すのが大変という意見もあるだろうが、セキュリティの向上という観点ではプラスになること間違いなしなので、ぜひとも定期的に行って欲しい(キャッシュカードでも同じこと)。
クレジットカードは機能そのものは非常に便利。しかしその便利さゆえに、リスクも併せ持っているという認識を改めて行う必要がある。その「魔力」に負けた過剰な出費を避けるのはもちろんだが、同時にセキュリティ上のリスクを知り、対策もしっかりとしなければならない。
カード系のトラブルは通常「そんなこともあるだろうけど、自分は大丈夫」と思いがち。そして自分自身の身に事が及んではじめて慌てる次第。お金の問題であるだけに、金銭的被害も大きいが、それ以上に精神的なプレッシャーも非常に大きなものとなる。色々な意味で後悔することのないよう、日頃から高いセキュリティ意識を保った上でクレジットカードを使うようにしよう。
スポンサードリンク