3枚以上は当たり前!? クレジットカードを複数所有している人は7割以上

2009/04/09 07:45

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クレジットカードイメージディムスドライブは2009年4月8日、クレジットカードに関する調査結果を発表した。それによると、調査母体の中ではクレジットカードを複数枚所有している人は7割以上にも達していることが明らかになった。3枚以上に限定しても過半数を超えており、多くの人が1枚だけでなく何枚ものクレジットカードを保有していることがあらためて確認できる(【発表リリース】)。



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今調査は2009年2月10日から2月26日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1961人。男女比は50.1対49.9で、年齢階層比は30代33.2%・40代31.0%・50代15.3%など。職業比は会社員がもっとも多く41.6%、次いで専業主婦(主夫)19.7%・パートやアルバイト11.8%など。

一般的にお金がらみのカードというと「キャッシュカード」と「クレジットカード」の2種類が頭に思い浮かぶ。前者が「自分の」現金(キャッシュ)引き出しのために使うカードなのに対し、後者は「信用(クレジット)の上で借り入れをして」商品を先に受け取り、後で代金を支払うためのカード。前者は原則として誰でも作ることができるが、後者は金銭的信用の薄い人(例えば学生などのように定時収入の無い人)は持つことが出来ない場合が多い。

クレジットカードは上手に使えば非常に便利な「金融的道具」であり、その効力に惚れ込んだ人が多いせいか、世界中に広まっている(【「借金のワナ」……クレジットカードの広まり具合を世界地図でながめ見る】)。一方でその魔力(利用可能な額=今自分が持っている「お金」と勘違いしてしまい、自分の返済能力以上の買い物をする)に打ち負けてしまう人も多い(【アメリカの家庭内借金事情(改定・増補版)】)。

それでは日本においてはクレジットカードはどの程度普及しているのだろうか。調査母体においては「クレジットカードを持っている」と回答した人は87.1%に達していた。3枚以上でも半分を超えている。

あなたは、「クレジットカード」を持っていますか?持っている方は枚数をお選びください
あなたは、「クレジットカード」を持っていますか?持っている方は枚数をお選びください

利用スタイルと対応店舗、特典などを考えると、クレジットカードを多用する人は単数枚では不便に感じることも多い(対応店舗の問題など)。その点を考えると、あらかじめ複数枚所有しておいて、「対応するカードが手元に無い」という不便さから逃れる考えは至極当然と思われる。

一方年齢階層別に見ると、10代は圧倒的に「持っていない」層が多く、20代に入るとようやくカード保有者が半数を超えるようになる。

あなたは、「クレジットカード」を持っていますか?持っている方は枚数をお選びください(性別・年齢階層別)
あなたは、「クレジットカード」を持っていますか?持っている方は枚数をお選びください(性別・年齢階層別)

10代の保有率が著しく低いが、この年齢層は学生である場合も多く、また社会人だったとしても入社したてでいわゆる「社会的・金銭的信用」に欠けるところが多い。カードを申請しても「通らない」場合が多いだろう。また、カードを作れる身分になっていたとしてもお金周りそのものがぜい弱で、カードを使ってまで買い物をする余力がない(カードで買えても返済できない)場合が多いから、さらにはカードそのものの必要性を感じないからなどが、保有率の低さの理由として考えられる。

一方、複数枚数に焦点を向けると、20代からじわじわとその割合を増やし、40代までにはほぼ一定量(男性6割、女性5割強)に達する。「とりあえずクレジットカードを持つ」から金銭的に余裕が出るようになり「クレジットカードを使いこなす」に移行するのがこの年齢層なのだろう。



繰り返しになるが、クレジットカードは上手に使えばこれほど便利なものはない一方、その魔力と誘惑に負けると身を滅ぼしかねない。くれぐれも使い方には用心してほしい。まさに「諸刃の剣」となりうるのだから。



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