スーパー・コンビニでの買い物、「価格」と「品質」どちらを優先する!?
2009/04/02 07:35
ネットリサーチのディムスドライブは2009年3月31日、プライベートブランドに関する調査結果を発表した。それによると、スーパーやコンビニエンスストアで買い物をする時の「買い物に対する考え方」としては、もっとも当てはまる人が多かったのは「できるだけ自分の価値観にあっているものを選ぶ」だった。価格については「1円でも安く買いたい」と考える人が最多を占める一方で、「品質と価格では品質を優先する」考え方の方が多いなど、価格と品質の葛藤が起きていることが想像できる結果が出ている(【発表リリース】)。
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今調査は2008年11月26日から12月11日までの間、インターネット経由で行われたもので有効回答数は1万1236人。男女比は50.5対49.5で、年齢階層比は30代がもっとも多く32.6%、ついで40代の30.7%、50代の16.0%など。
プライベートブランドも展開し、身近な小売店舗として生活に欠かせない存在ともいえるスーパーやコンビニエンスストア。調査母体の中でスーパーやコンビニを使わない人はわずか54人・0.48%に過ぎなかった。
それではそのスーパーやコンビニで買い物をする際、どのような気持ちで購入に当たっているだろうか。「当てはまる」という回答がもっとも多かったのは「できるだけ、自分の価値観にあっているものを選ぶ」という選択肢で73.3%・ほぼ4人に3人までが該当すると回答している。
「スーパーマーケット・コンビニエンスストアでのお買い物」について、それぞれどの位あてはまりますか
いくら安くても、品質が良くても、自分が欲しいと思わないものは極力買わない。そもそも何のために買い物をするのかを考えてみれば、当然至極のこと。「安物買いの銭失い」をしてしまう経験を持つ人も多いだろうが、普段から「さほど欲しくはないものを買い求める」人はほとんどいないという真っ当な結果ともいえる。
けれどもできれば
「安いだけ」よりは
「品質が良い」ものを
選びたい。
興味深いといえば、「価格」と「品質」の優先順位を示す選択肢の結果も興味深い。「1円でも安く買いたい」と強く思っている一方、「価格より品質重視」の人が35.9%なのに対し「品質より価格重視」の人は27.9%と10ポイント近い差をつけて「品質重視派」が優勢なこと。【「輸入品より国産」食品で強まる国産志向】でも触れているが、ここ数年の「食の安全に関わる諸問題」を受けて、「単に価格が安いだけでは、結局高くついてしまうこともある」という意識が高まりつつあるのかもしれない。
スーパーやコンビニに足を運ぶ消費者たちは、「安いのが一番だが、単に安いだけでは首を縦に振らない。安さと共に安心できる品質も」という、非常に難しい課題をお店に投げかけているといえる。「安い」と「安心」とでは一文字違いでしかない。しかしその両立を果たすには、大変な努力と工夫が必要となるに違いない。
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