【更新】朝昼食ハンバーガーで我慢して 夕食リッチにお寿司を食べよう
2009/03/30 07:35
C-NEWSは2009年3月26日、外食事情に関する調査結果の一部を発表した。それによると、一日三度の食事において外食をする場合、朝食と昼食はハンバーガーチェーン店を利用する人がもっとも多いのに対し、夕食ではラーメン店を使う人の回答数が最多を占める結果となった。夕食ではラーメン店以外にも回転寿司店や焼肉店など、朝食・昼食では顔を見せなかった店が上位に位置しており、「朝食・昼食は質素に済ませ、夕食でちょっと値のはるものを」という外食事情がかいま見られる結果となっている([発表ページ])。
スポンサードリンク
今調査は2009年3月6日と7日、インターネット経由で行われたもので有効回答数は1000人。男女比は1対1で、年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50歳以上で均等割当。
とかく「景気後退のあおりを受けている」「業績不振」などネガティブな情報が相次いで報じられる外食産業。だが、月次の業界データを見る限りでは「外食産業全体がピンチ」なわけではなく、一部部門の不調が目立つのが実状。むしろこのような状況の中で、売上を堅調に伸ばしている部門も少なくない。
そのような状況の中、朝食・昼食・夕食で外食を利用する時に、どのような店舗を利用するかについて尋ねた結果が次の表。朝食・昼食は「ハンバーガーチェーン」が圧倒的な値で首位を占めた。
朝食・昼食・夕食で外食を利用する時に、どのような店舗を利用するか
朝食ではモーニングサービスを利用するためか「カフェチェーン」を選ぶ人も4割強に達している。また、一部ファミレスで実施されているモーニングサービスを利用する人も少なくないことが分かる。一方昼食では趣味趣向で選ぶ店舗が大きく分かれるため(選択肢が多いため)、上位陣の店舗への得票率がいずれも高い傾向を示している。ただ、その多くは「短時間で食べられる店」であり、お仕事をする人の「時間を気にしつつ食事をしなければならない」昼食事情がかいまみられる。
ところが夕食になると、様相はガラリと変わる。「ハンバーガーチェーン」はトップ10から姿を消し、「回転寿司店」「焼肉店」「居酒屋」などが上位を占めるようになる。これらの店は同じ外食店でも「ハンバーガーチェーン」のようなファストフードというよりは、多少長居しても問題の無い「くつろげる店」がほとんど。
このように表組化してデータを見ると、同じ外食でも「朝食は限られた選択肢の中で、短時間で食事を取るため」「昼食は多種多様な選択肢の中で、スピーディーに食事ができるもの」「夕食は時間をあまり気にすることなく、くつろぎながら食事を取るため」の要素が強いことが見て取れる。
また、外食業界で特に躍進していることで注目を集めている「ハンバーガーチェーン」と「ラーメン店」は、前者が朝食・昼食、後者が昼食と夕食でトップあるいは第二位のポジションを得ているのも分かる。両業種の弱点(ハンバーガーチェーンは夕食、ラーメン店は朝食が弱い)と共に、一日三食のうち二食までをトップレベルに抑えていることも、強さの一因であることがあらためて理解できよう。
スポンサードリンク