走るルームランナー(!?)「SPEEDFIT(スピードフィット)」
2009/03/29 19:05
一時期「雨の中でも、外に出るおっくうさを気にせずに自宅でマラソンができる」という触れ込みと共に、ベルトコンベアの上を歩くような健康機器「ルームランナー」がブームになったことがあった。今でこそ流行りは下火になったものの、スポーツクラブなどはいまだに活躍している、アイディア賞ものの道具の一つ。アメリカではそのルームランナーの発想を逆転させ、自在に動ける乗り物にした人が現れた。ルームランナーのシリーズ「Speedfit」の車輪付バージョン(Speedfit Treadmobile)で、オリンピックのメダリスト、Alex Astilean氏が開発したものだ(【公式ページ】、元記事【ubergizmo】)。
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走るルームランナーSPEEDFIT(スピードフィット)。【元動画はこちら】
元々Alex Astilean氏はルームランナーを元に総合的なトレーニングを行う運動スタイルと、その機材となるルームランナーを開発し、ビジネスを推し進めている。
Alex Astilean氏のプロモーションのようす。マトリクスチャートを用い、ルームランナーによるフィットネスプログラムを紹介している。いわく「未来の運動機器」とのこと。【元動画はこちら】
そのAlex Astilean氏が開発したのが移動タイプのSPEEDFIT(スピードフィット)こと「Speedfit Treadmobile」。動画投稿時期を見ると、すでに2年程前には展開されていたようだ。コンセプトとしては、ルームランナーは本体のベルトコンベア部分を稼動させて人を強制的に走らせていたものだったが、このSPEEDFIT Treadmobileでは人をベルトコンベアの上で自発的に走らせ、その動きをコンベア経由で車輪に伝達し、本体そのものを移動させようというもの。肉体の動きを車輪の回転に変えて本体を動かすという観点では自転車と同じだが、自転車がペダルをこぐのに対しSPEEDFITはコンベアの上を走るだけでOK。
動画にもあるように「二人乗り」ならぬ「二人走り」もできるなど、楽しさでは自転車に勝るとも劣らないし、奇抜で周囲の注目を集める事は間違いない。ただし元々「移動のための車両」としてではなく、運動器具の一環として開発されたもの。移動するだけならジョギングや自転車の方がはるかに楽で疲れなくて済むし、早く到着できるだろう。動画ではそれなりに高速が出ているようだが、その分速くベルトコンベアの上を走っているので、結局直接走った方が速そうだ。
あるいは遊園地か何かのアトラクションとして、人気が出るかもしれない。
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