【更新】投資における20の黄金律

2009/03/29 16:05

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昔の格言イメージヨーロッパの中では(現在のところ)一番金融不況の影響が大きく、大変な事態におちいっているイギリスでは、お金に関する議論や情報交換が盛んに行われ、需要も高まっている。【アクセス数前年比300%増し-金融危機で大いに注目を集める金融新聞系サイト】で紹介した【FT.com】もイギリス発祥。そのイギリスで発刊されているThe Sunday Timesのオンライン版Times Onlineで、[投資における20の黄金律(The 20 Golden Rules of Investment)]なる記事が掲載されていた。役に立ちそうなもの、「そんな当たり前のことを言われても」「なんだそりゃ」とツッコミを入れたくなるものまで珠玉混合だが、たとえ石ころの価値しかなくとも「他山の石」にはなりそうなので、ここで(意訳ではあるが)紹介してみることにしよう。



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1.安く買って高く売る。
2.業績を追いかけるな。株か投資信託を売買しているのなら押し目で買い、戻ったところを売れ。
3.慌てて利益を確定させるな。うまく行っている投資手法(選択)を急いで利益確定させる必要は無い。
4.損失は大きくなる前に早く手を引け。
5.株式や投資信託の銘柄そのものにあまり愛着を持ちすぎるな。愛着が過度になると、その株式を売る事は「我が子に手をかけるようなもの」になり、売却の判断が鈍る。
6.一般的には長期投資。「1度その銘柄を選んで買ったら、10年間証券取引所が閉鎖して売買できなくとも問題ない」くらいのもので無いといけない、とウォーレン・バフェット氏は言っている。
7.しかし定期的に自分のポートフォリオを見直すのは必要。バランスが取れているかを確認する必要がある。
8.配当を再投資に。再投資による積み重ねは、長期に渡るほど大きな効果を生み出す。
9.分散投資を。仮に2000年3月にIT銘柄に全力投資していたら、その後1、2年で9割ほどの損失を経験していることだろう。
10.長期投資は「永遠」投資にあらず。売り時だと思ったらちゅうちょ無く売れ。
11.株式を買う時に悩んだのと同じくらい、時間を売る時の判断にも費やすように。
12.年金など税制上優遇を受けられる投資法を活用せよ。ただし「税金上有利だから」ということだけで投資を決定するな(日本の場合には年金や年金基金、401K、小規模企業共済などが該当する)。
13.自分が理解できないものには投資するな。
14.「もしも」を想定することを恐れるな。1990年代後半の株価上昇時期には多くの人が「市場連動型低リスク貯蓄金融商品」を購入した。しかしほとんどの人が「市場が落ち込んだら?」という考えはもたなかった(結果、どうなったかは……ご承知の通り)。
15.フレキシブルな思考を持ち、自分を過信するな。見込みだけで投資をするのは間違っている。
16.多数派の意見に逆行するのを恐れるな。大成した投資家には「逆張り」の人も多い。いわゆる「人の行く裏に道あり 花の山」。
17.投資信託における割引きなどの特典に惑わされるな。ちょっとした割引きによるお得感より、結局「正しい判断で選択した」投資先を選んだ方が、最終的には大いに安上がりになる。
18.どんなところから入手したにせよ、いわゆる「極秘情報」は無視を決め込め。「情報があるところには盗聴器がある(“where there's a tip there's a tap”)」ということわざを忘れるな。要は「うわさを信じちゃいけないよ(C)山本リンダ」ということ。
19.投資にあまりにも傾注しすぎて心を奪われないように。どんなに夢中になり、株価を見つめ続けたところで、その株が値上がりするわけではない。
20.何か「あまりにもうまく行き過ぎる」と思ったら、その事例を覚えておくように。多分それはその通りなのだろうから。

元記事のコメントを見ると、「耐え切れない損失を生み出すような投資はするな」「むしろ『高値で買ってもっと高値で売れ』だろう」「いわゆる『個人投資家アドバイザー』の助言を信用するな(笑)」「ドルコスト平均法による投資がいいよ」「借金してまで投資をするな」さらには「(私は曲がり屋だから)私のすることに注目してその正反対のことをすればいい」など、有益、あるいはユーモアにあふれた内容のものばかり。

書いている最中にも「ああ、その通りだよな」と耳が痛い(この場合は「目が痛い」か?)項目もいくつかあったが、読者の皆さんはいかが思われただたろうか。当方(不破)は……まぁ、ご想像にお任せすることにしよう(笑)。



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