小中学生の塾通いは6割近く 一方高校生の5割は「学校の予習復習で十分」

2009/03/29 10:15

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学習塾イメージネットエイジアは2009年3月27日、子どもと学習に関する調査結果の一部を公開した。それによると、現在学校の授業以外で行っている自発的な予習復習以外の学習、すなわち「学校外学習」においては「塾通い」がもっとも多く小中学生では5割を超えていることが明らかになった。一方で高校生は5割近くが「学校以外の勉強はしていない」と回答しており、「学校の授業とその予習復習で十分」(あるいはそれで手一杯)と考えている高校生が多いことがかいま見られる(【発表リリース】)。



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今調査は2008年12月29日から2009年1月8日にかけて、小中高校生の携帯電話利用者に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は25.4対74.6、学年比率は小中学生25.2%に対し高校生74.8%。

学校内の授業はもちろん、その授業内容に沿った予習・復習は学生にとっては必要不可欠、半ば「義務」的なお仕事と同義。しかしそれだけでなく、例えば「来年からの英語の授業開始に備えてあらかじめ英語に慣れ親しむためにラジオ講座を聴いてみようか」などのように、学校の授業とは別の勉学に励む、あるいは受講させられる子どもも少なくない。

それら「学校外学習」(学校のカリキュラムとは別系統の勉強)をしているか否かについて、複数回答形式で尋ねた結果が次のグラフ。小中学生では5割強の56.3%が塾通いをしている。

現在実施している学校外学習の内容
現在実施している学校外学習の内容

いかにも今風だと感じられるのは、「塾通い」に続く高回答率を得ているのが「DSなどのゲーム機で勉強」の項目であること。20.6%というと5人に1人の小・中学生がDSなどで勉強していることになる。塾通い以外で学校外学習としてはもっとも知られている、「進研ゼミ」などに代表される「通信教育」の項目は、高校生では上位に来ているが、小中学生ではそれすら追い抜いているという具合だ。

意外に低いのが「NHKの教育テレビ・ラジオ」。小中学生で5.6%、高校生になると4.0%しかいない。かつてはもっと高率を占めていたような気もするのだが、時代の流れによるものだろうか。

高校生は学校の授業だけで精一杯。
別カリキュラムの勉強をする
余裕はあまりない。
さて、「塾通い」などの高回答率項目でもう一つ気になるのが、「学校以外の勉強はしない」。小中学生では2割ほどでしかないが高校生になると49.3%と半数近くに達する。これは「学校以外では勉強をしない」ではなく、「学校以外では、”学校のカリキュラム以外の”勉強をしない」ことを意味する。冒頭でも触れたように「学校の授業とその予習復習で十分」、あるいは「それ以外の勉強をしている余裕など無い」などの事情が、他の学習を手がけている暇など無い状態を作り出しているのだろう。

ちなみに「パソコンで勉強」はわずか4%台。「NHKの教育テレビ・ラジオ」と同等かそれに及ばない程度でしか無い。しかし詳しくは別の機会にまとめることになるが、パソコンを使った勉強には高い関心が寄せられている。また、【半分の 生徒は授業が 「つまらない」、「分かりにくい」も 4割を超えて】にもあるように、現行の授業への不満点の上位に「自分のペースにあった勉強が出来ない」こともあり、その不満を解消しうる「パソコンでの勉強」は今後ニーズが高まるものと思われる。



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