家計簿を つけてる人は 約3割 冊子とデジタル 大体半分

2009/03/27 04:00

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家計簿イメージ楽天リサーチは2009年3月23日、家計・資産管理に関する調査の結果を発表した。それによると調査母体の中では、家計簿をつけている人・世帯は全体の3割強に過ぎないことが明らかになった。また、つけている家計簿については、専用の冊子などによる紙媒体のものと、専用ソフトや表計算ソフトの活用などデジタル形式によるものがほぼ半々で均衡している状況も確認された(『発表リリース』)。



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今調査は2009年2月16日から18日の間、インターネット経由で20歳から69歳までの男女に対して行われたもので、有効回答数は2000人。男女比は1対1で、年齢階層比は20代から60代まで各10代ごとに均等割当。

企業のお金の流れを記録し、分かりやすくするのが財務諸表なら、その家計版が「家計簿」ともいえる。要は「家計」の「簿記」であり、一家庭におけるお金のやり取りが後で把握できるよう、ルールに基づいて記録していくものだ。しっかりと記録しておけば、今家計にはどれだけお金が残っていてあといくら位は使えそうなのかがすぐに分かるし、無駄使いを防ぐこともできる。

現在媒体を問わず家計簿をつけていると答えたのは全体の34.3%。概算で三人に一人が家計簿をつけている計算になる。

家計簿をつけていますか
家計簿をつけていますか

調査対象が20歳以上で、成人の割合が極めて高いことを考えると、三人に二人は家計簿をつけていないというのはいささか低い感がある。ただ、設問が単純に「家計簿をつけていますか」であり、「あなたは」あるいは「あなたの家庭では(独身の場合はあなた自身は)」という前提がないため、「配偶者は家計簿をつけているが自分はつけていないので、『いいえ』と答えた」可能性は十分にある。それを考慮すると、「家庭単位で家計簿をつけているか否か」ではもう少し割合は高くなるだろう。しかしそれでもまだ「家計簿をつけている人・家計」の割合は低いように思われる。

一方、「家計簿を利用している」と回答した686人に、どのような家計簿を用いているか尋ねた結果が次のグラフ。市販の家計簿(冊子タイプ)がもっとも多く3割近く。今調査がインターネット経由で行われたことを考えると、「デジタルに不慣れだから家計簿は冊子で」というわけでもなさそうだ。

利用している家計簿の種類
利用している家計簿の種類

全体では「市販の家計簿(冊子)」を用いている人がもっとも多く28.9%。ついで専用の冊子ではなく普通のノートや手帳を使っている人が23.0%。この二つがアナログ派で全体の過半数を占める。一方、パソコンソフトをはじめとするデジタル派は「Excelなどの表計算ソフトで作った家計簿」を用いている人がもっとも多く23.5%。ついで専用の管理ソフト・無料の家計簿ソフトが続き、これらをあわせると45.2%。アナログ派と比べてやや割合を減じてはいるが、さまざまな手法でデジタル系の家計簿がつけられていることが分かる。

【4人の「貯め名人」のコツをかいま見る】などにもあるように、(冒頭でも触れたが)家計簿をつけることは単にお金の流れをしっかりと把握するだけでなく、節約にも役立つ。正直面倒ではあるし、時間もかかるものだが、つけておいて損をすることは絶対にない。まだ家計簿の「か」の字もつけていない人(で、配偶者がいない、あるいは配偶者も家計簿をつけていない)は、早速今日からでも家計簿をつけてみよう。

そして自分の家計の年度を区切り、企業のように毎年一回決算を行ってみるとやりがいも増してくる。もし黒字を達成できたり、無駄使いを減らせるなど、「お金の上での進歩」が見られたら、役員報償ならぬ「自分へのごほうび」を買うのも面白そうだ。



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