財布の中はカードでいっぱい・女性の15%はいつもカードを20枚以上所有

2009/03/26 07:15

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カードイメージgooリサーチは2009年3月25日、読売新聞との共同企画調査として行った「カードに関するアンケート」の結果を発表した。それによると、普段持ち歩くカードの枚数は「4-6枚」の人がもっとも多く23%を占めていることが明らかになった。男性よりは女性の方が所有枚数が多く、女性では「20枚以上」持ち歩く人が15%もいることも確認できる(【発表リリース】)。



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今調査は2009年3月初旬にインターネット経由で18歳以上の男女に対して行われ、有効回答数は1078人。男女比・年齢構成比は非公開。

今件で取り上げる「カード」とは比ゆ的な「切り札」や「トランプ」などではなく、クレジットカードや電子マネー、会員カード、ポイントカードなど、いわゆる「価値を記録するカード」のことを指す。デジタル化が進み、多種多様な企業がそれぞれ独自のカードを展開していることで、「便利でお得なサービスを受けるためにカードを使うのは良いが、そのカード自身が増えすぎて不便さが増す」「いざ使う時にお目当てのカードを探すのにひと苦労」という状況に遭遇した経験を持つ人も少なくないはず。

そこで「普段」何枚くらいカードを持ち歩いているのか尋ねたところ、全体及び男性では「4-6枚」、女性では「10-14枚」がもっとも多い層という結果になった。

あなたは普段、何枚くらいカードを持ち歩いているか
あなたは普段、何枚くらいカードを持ち歩いているか

元リリースには記述が無いが、各回答層の中間枚数(「4-6枚」なら5枚、25枚以上は25枚)に回答率をかけて平均値を無理やり算出すると、全体では8.64枚、男性は7.42枚、女性は10.48枚ということになる。男性と女性の間にはカード3枚分の違いがある計算だ。

全体平均で9枚近く、女性の平均で10枚強ほど「いつも」持ち歩かれているカードには、どのような種類があるのか、気になるところ。カウント対象の「普段持ち歩いているカードの種類」を複数回答で尋ねたところ、やはり一番多かったのは「キャッシュカード」と「クレジットカード」で両者とも約8割を占めていた。

普段持ち歩いているカードの種類(複数回答)
普段持ち歩いているカードの種類(複数回答)

列挙された選択肢を読み返すと、なるほど確かに生活の身の回りには数多くの「カード」が存在するものだとあらためて認識できる。「金融機関のキャッシュカード」一つをとっても、郵便局(ゆうちょ銀行)は他の銀行とは別のカード。そして複数の銀行口座を持つことも珍しくなく、それぞれのカードを持っている可能性は高い。クレジットカードも本来なら1枚あれば十分なのだが、提携会社の関係で複数枚持つ人も多い。よく使うスーパーやコンビニが展開しているポイントカード、Suicaをはじめとした乗車券代わりに使うカード、航空会社のマイレージカード、さらには複数の利用機関をまたにかける電子マネーカードなどなど、あらためて考え直して見ると、全体の平均枚数「8.64枚」などあっという間に超えてしまう気がする。



クレジットカードイメージカードサービスの提供側としては「顧客のデータを一元管理できる」「顧客のロイヤリティ(企業に対する忠心度・傾注度)を高められる」などのメリットがあり、初期導入・運用費用も格段に安くなったことが、普及を推し進めている原因。利用側としては「割引きをしてもらえる」「ポイントがたまる」などの特典目的、そしてマイレージカードに代表されるように他のカードとのポイント横断による「お得感の蓄積」などもカード利用の起因といえる。

とはいえ、カードの枚数が増えすぎると、今度は冒頭で触れたように「多すぎるカードで財布がふくらんでしまい、利用時に煩雑さを感じてしまう」など、便利なものが不便さを生み出すという、相矛盾した状況になりかねない。今後は携帯電話上の電子マネーカードのように、複数枚の機能を一つにまとめる仕組みや、カードそのものの統廃合が行われ、もう少しカード市場もおサイフの中身もスリム化される方向へと進んでいくことだろう。



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