団塊世代の定額給付金、7割が「消費に充てる」・対象は「自分自身」が6割を超える

2009/03/25 07:05

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団塊世代とお金イメージネットマイルは2009年3月24日、団塊世代の意識調査の結果を発表した。それによると、調査母体の団塊世代において、支給された定額給付金の使い道としては「消費に充てる」がもっとも多く約3/4を占めていることが明らかになった。また、使う対象としては「自分自身」がもっとも多く、配偶者のために・子供や孫のためになどは意外に少ない傾向が見受けられる([発表リリース、PDF])。



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今調査は2009年3月12日から3月13日にかけて行われたもので、有効回答数は400人。55歳-64歳までを対象とし、男女比率は1対1。年齢階層は55-57歳が32.8%、58-60歳が35.0%、61-64歳が32.3%。

多くの自治体ですでに交付を始めている「定額給付金」だが、【総務省の専用ページ】にもあるように「住民への生活支援を行うこと」を目的としたもの。給付金額は対象者一人につき1万2000円で、65歳以上・18歳以下の人にはさらに8000円が上乗せされる。また、主旨としては地域で消費が行われ、各地域における経済の活性化も期待されている。

心情的には、今回の調査母体の年齢層では7割の人か定額給付金の制度には反対の意向を示しているものの、受け取りそのものを辞退する人は1%未満。それでは受け取る(予定の)人に、どのような目的に使うのかを尋ねたところ、「消費に充てる」とした人が7割を超えていた。

団塊世代における定額給付金の使い道
団塊世代における定額給付金の使い道

似たような調査は別機関でいくつか行われているが(【中高生でも使いたい! 「定額給付金を消費に回したい」は5割を超える】【給付金 4割近くが「生活費」、「貯金・貯蓄」も3割に達する】)、それらと比べるとやや消費の割合が高い。これは今調査においてはすでに制度が実施され恩恵を受けている人が多分なりともいること、年齢が他の調査と比べて高く、お金に対するものの考え方が違っていることなどが原因として挙げられる。

7割以上が「消費に充てる」と回答した団塊世代だが、その対象は誰になるのか。こちらも想像がつくとおり、7割近くが「自分自身」と回答している。

団塊世代における定額給付金を使う相手
団塊世代における定額給付金を使う相手

配偶者のためと答えた人は12.7%。子供・孫のためは合わせて11.1%とどらちも1割程度。自分自身が一番で、あとは身近な人のために使う、という場合がほとんどのようだ。

具体的にどのような内容に使うかまでは今調査では尋ねていないが、ともあれ他の世代よりは本来の目的である「消費」にまわされる可能性が高いことは、ある意味安心できる結果かもしれない。




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