【更新】思わずじっと見続けてしまうエレベーターたち
2009/03/22 17:40
【羊とLEDで色んな形を作ってみた】、【文字に「魂」を吹き込む技術「キネティック タイポグラフィ」(Kinetic Typography) 】など、「表現として『これはスゴい!』と思った」ものを立て続けに発見してアグレッシブな連休になった当方(不破)。最後の一つが「エレベーターの特性をうまく使った広告表現」。元記事は[Gyaoトレンド]経由の【TOXEL.com】。
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オレオ・エレベーター
日本でももちろん有名なお菓子の「オレオ」の広告を紹介した動画なのだが、実にシャレている。日本ではあまり見慣れない食べ方なのだが、海外ではオレオを牛乳に浸して食べる、というのが通……というか美味しい食べ方として広まっているらしい。そしてそれをイメージするかのように、エレベーターの1階部分の外枠に牛乳の写真を配し、エレベーターの本体には「オレオ」そのものを描く。
エレベーターが下に降りると描かれている「オレオ」がちょうど良い具合(半分程度)に牛乳につかり、上昇すると浸かっていた牛乳から「オレオ」が外れていく。ただそれだけの動きなのだが、普段の「オレオ」を食べている様子が思いっきり頭の中に反復してイメージされるのが手に取るように分かる。実際動画を見ても、何度と無く牛乳に浸かり、上に戻る「オレオ」の姿に足を留めたり、つい笑ってしまう人の姿を何人となく見ることができる。
エレベーターの何気ない上下運動を「オレオ」の牛乳浸けとリンクし、連想させて「気づかせる」。単純だが非常にアイディアに富んだ、そして観た人を楽しませてくれる良質の広告といえよう。
TOXEL.comでは他にもエレベーターの上下運動を使った広告の例が掲載されている。
「どこまで持ち上げるねん!」と突っ込みたくなるフォークリフトの広告
フォークリフトで荷物が上に持ち上がる動きとエレベーターの上下運動をリンクさせた広告。ちなみに左側のフォークリフトは書き割りのようだ。
コカコーラゼロをカップに注ぐ広告
2007年に展開された広告。コカコーラ・ゼロのカップがエレベーター本体で、上にはボトルが。エレベーターの支柱が、カップに注がれているコーラそのもののようにも見える。
デパートやビル、大きめのイベント会場などで見かける、露出型のエレベーターもちょっとした工夫で広告の場になるし、同時に多くの人を楽しませてくれる良い事例といえよう。
「上下運動」が行われている「あるある」的なものは世の中にはたくさん存在する。日本でも例えば右のイラストにあるように、「モチをつくうさぎ」のようなものを描く(1階の外壁にウス、エレベーター本体にウサギとキネ)だけでも、ちょっとした和みを周囲に与えてくれる。子どもが観たら大はしゃぎするに違いない。また、今件の「オレオ」と牛乳のように、アイディア次第でスペースの有効活用(施設に広告費という収益をもたらす)もできることだろう。
最後に、同じTOXEL.comの記事内から、「エレベーターの上下運動を使った」、別の発想による広告を一つ紹介する。
エレベーターダイエット!?
エレベーターの中に体重計が用意されており、メッセージには「降る時に体重が減りますよ」。厳密にはエレベーターの加速度により体重が変化しているように見えるもので、「降りはじめる時」と「登り終えて減速する時」に体重計の値が減る。逆に、「降り終えて減速する時」と「登り始める時」には値が増えるので注意しなければならないが(笑)。
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