サラリーマン 昼食代金 下降気味!? 500円前後が 半数越えか

2009/03/18 06:40

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外食イメージgooリサーチは2009年3月17日、読売新聞社との共同企画調査の結果として、サラリーマンなど働き手の昼食代に関するアンケート結果を発表した。それによると、出勤日において1回の昼食代にかける金額は「400円程度」という回答が3割越えでもっとも多かったことが明らかになった。価格の区分を考えると、実質的には500円前後に該当するものと思われる(【発表リリース】)。



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今調査は2009年2月下旬にインターネット経由で企業や団体に勤める20歳以上の男女に対して行われ、有効回答数は1077人。男女比・年齢階層比は非公開。

サラリーマンの昼食代については過去に【サラリーマンの小遣いと昼食代の微妙な関係】【昼食代 1年間で20円安 現在570円ナリ】【物価高 弁当増える サラリーマン 外食極力 ひかえる傾向】などで触れたように、この数年は減少傾向にある。まさに500円玉1枚をはさんだ攻防戦が繰り広げられているという状況だ。さらに今調査結果ではこの1年間で「昼食代の金額が減った」という回答が31%を占め、「増えた」の7%を大きく上回る結果が出ており、状況は必ずしもかんばしいとはいえない。

1年前の昨年春と比べて昼食代はどのように変化したか
1年前の昨年春と比べて昼食代はどのように変化したか

それでは具体的に、その金額はいくらぐらいだろうか。今調査では次のような結果が出ている。

1回の昼食にかける金額は平均していくらくらいか
1回の昼食にかける金額は平均していくらくらいか

ちなみに「0円」とは弁当持参を意味するものと思われる。また、各価格帯における該当者割合を乗算して平均値を(やや強引に)出すとその値は462円となる。

元リリースではこの結果から「400円以下が過半数」という結果を導き出しているが、回答の選択肢が200円区切りで、金銭的には区切りのよい「500円」が「400円程度」「600円程度」のどちらも含まれうるにも関わらず、「400円程度」をすべて「400円以下」に含めているあたり、やや無理があるように思われる。値幅を考えれば「400円程度」は「300円-500円」が該当するべきで、「400円以下」とは別物である。仮に昼食代が500円だとした場合、上記のような選択肢を提示されたら、あなたはどちらを選ぶだろうか。400円程度? それとも600円程度?

元々調査母体が違うのだから単純比較するのには無理があるというものの、サラリーマンの昼食代が突然100円以上も目減りするというのはあまりにも極端な話。先の「462円」という平均値にしても、「弁当持参」による「昼食代ゼロ円」を排除して再計算すると525円という答えが導き出せる。冒頭の引用記事の570円と比べれば、50円玉一枚程度の減額となり、納得も合点もいく。

ともあれ、最初のグラフにあるように、昨今の景気後退によりサラリーマンの昼食費が減退傾向にあることは違いない。その分自炊が増えているため、関連商品(食材や持ち運び用の備品)は潤うだろうが、外食チェーン店やコンビニなどは、一層厳しい対応を迫られるものと思われる。



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