村一つ丸ごと大売出し! 畑、森林、鍛冶屋付き、22軒の住宅まとめて34億円ナリ
2009/03/11 12:00
以前【eBayで身売りした家が1軒のみの村、4億円で買ったのは謎のイタリア人】で紹介した村のように、さまざまな事情で一つの行政単位、あるいはそれに近い区域がまとめて「競売」に出されることがある。今回紹介する場所もその一つ、不動産価格の急落著しいイギリスのある村、Linkenholt村でのお話。ここは22軒の住宅、450エーカーの森林、1500エーカーの農地、2軒の鍛冶屋、弓道場など全部ひっくるめて(一部例外あり)2500万ポンド(約34億円)で来週にも売りに出されるというのだ(【DailyMail】【BBC NEWS】)。
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売りに出されているLinkenholt村
売却対象となっているLinkenholt村の仕様は次の通り。
・農地1500エーカー(約6平方キロメートル)と450エーカー(約1.8平方キロメートル)の農地
・お店2件(DailMailでは鍛冶屋が2軒、BBCでは店1軒と鍛冶屋が1軒とある)
・クリケットクラブ
・自然景勝地にあるのて情景はきわめて良い
・住民は現在40人
唯一販売の対象から外れているのは、12世紀に建てられた聖ペーターの教会。
今回の売却を担当している、元々この村の所有者だったthe Herbert and Peter Blagrave Charitable Trust社では、村人に対して説明会を行い「この村が売却されてもそれぞれが自分たちの家に住み続けることができる。購入希望者たちはきっと、色々な波及効果を狙って投資をする(のだから、住民を追い出すようなことはしないだろう)」と説明しているとのこと。村人たちも「住民皆が今まで通り、みんなまとまって生活し続けられるようにして欲しい」と懇願している。むしろ新しい「所有者」がこの村に引っ越してきて、皆を監督する立場で一緒に暮らすよう望んでいる。
売却担当者は「4、5年前にOxfordshireで一件類似の案件はあったような気がするが、私が(確実に)把握している限りでは今回が初めて。農業を中心とする地域そのものへ投資する、非常に素晴らしい機会であり、金融危機で色々と頭の痛い時代にとって、実によい物件といえる」とコメントしている。
なお、そのLinkenholt村の公式サイトは
また、このような物件すら競売に登場するのは、それだけイギリスの不動産業が大変な状況にある、ということの現れなのかもしれない。
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