生保加入 自分で「必要」考えて 20代は 親の勧めで

2009/03/08 09:45

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生保イメージ価格.comリサーチは2009年3月5日、生命保険に関する調査結果を発表した。それによると、保険に加入したきっかけは全体としては「自分で必要だと感じて」がもっとも多く7割を超えていることが明らかになった。年齢階層別に見ると、歳を経るほどその傾向が強い一方で、若年層では「親の勧め」「家族構成が変わったため」などの項目も高いことが分かる。必要に迫られて加入するというパターンが多いようだ(【発表リリース】)。



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今調査は2009年2月19日から2月25日までの間、価格.comID登録ユーザーを対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は3392人。男女比は86.3対13.7。年齢階層比は非公開。

対象者が死亡、あるいは高度の障害に陥った際に、あらかじめ決められていた額が保険金として支払われる保険のことを生命保険(生保)と呼んでいる。ただし世間一般にはこの他に、通院や入院など通常の医療機関への受診で生じた医療費に対するもの(医療保険)などの保険もあわせて「生命保険」と呼んでいる場合が多い。今回の調査も前者ではなく、後者の定義によるものと思われる。

自動車保険の場合には自動車購入時に強制的、あるいは購入時に勧められて加入する場合が多い。しかし生命保険は自分の命や健康を購入するわけではないから、加入のタイミング・きっかけはひとそれぞれになる。友達が加入した・保険が適用される事例があったから、宣伝をしているアイドルがお気に入りだったから、新聞の広告のキャッチコピーを読んで共感を受けたからなど、色々あるだろう。それでは実際、生命保険に加入するきっかけはどのようなものだろうか。調査母体全体としては、もっとも多いのは「自分で必要だと感じて」で、71.7%に達していた。

生命保険に加入したきっかけ
生命保険に加入したきっかけ

自分の周辺環境の変化や、他人に推挙されてという意見もそれなりにあるが、もっとも多いのは「自分自身で考えて、必要だと感じて」。基本的に保険料を支払うのは自分で、保険金が支払われる事例が発生した場合にも「自分が」周囲の人のことを考えて、の上のものなので、自分自身の意思決定がもっとも重要ということなのだろう(医療保険や年金保険、養老保険などの場合は、保険金も自分自身が受け取る場合もある)。

これを年齢階層別に見ると、大きな違い、年齢毎の事情が見えてくる。

生命保険に加入したきっかけ(年齢階層別)
生命保険に加入したきっかけ(年齢階層別)

まず全般的に、歳が経るにつれて「自分自身の意思で必要だと感じて加入する」割合が高くなる。保険の仕組み上、「保険金支払い事例が発生する可能性が高い」高齢者ほど毎月の保険料も高くなるので、若いうちに入っておくに越したことはない。しかし実際には自分自身の健康への不安や周囲環境の変化にともなう心情の移り変わりで、加入意識が高まるようだ。言葉は悪いが「ケツに火がつかないと加入しない」というところか。

一方で、20代-30代、40代までは「社会人になったから」「家族構成が変わったため」が多い。これは自分の周囲環境が、変化したことが直接の加入のきっかけとなったもの。

また、20代までは「親の勧めで」が非常に多い。若年層はまだ健康に満ちあふれ、大した病気をすることもなく、先も長いので保険への必要性をあまり感じていない。しかし保護者は子どもの将来のことを考え、保険加入を勧めてくるというパターンだろう。



当方(不破)自身、かつて医療保険が適用されるような状況になったこと、その時に民間の保険に入っていなかったので医療費支払いに苦労した経験を持つことから、保険への加入を極力オススメする。当方のように一度病症につくと、なかなか保険に入れなくなる場合も多いので、(おかしな表現だが)「健康な時に保険に入る」「安く入れるうちに入っておく」ことで、後々になって良かったと思える場面も出てくるだろう。

「適用されなければ払い損では」という意見も多い。金額という面だけではそれも事実だが、適用している期間中は「万一の時における金銭面での安心を手に入れている」のだから、決して損ではない、と考えることもできる。手につかめない、目に見えないものへの対価を惜しむことが得か損か。ひとりひとりがじっくりと考えて判断しよう。



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