【更新】マクドナルドを愛し続け112万円を手に入れた11歳の男の子
2009/03/07 09:25
ペットボトルの飲料やファストフードのセットメニューについてくる些細(ささい)なオマケは、時として商品本体の購買意欲をかきたてる。かくいう当方(不破)も【idog(ホノオ)】や最近では[WBCの応援ファイルプレゼント]の類を「オマケ」につられてセットを買い、手に入れたクチだ。また、これらの「オマケ」は期間限定販売品であり、コレクターにとってはのどから手が出るほどほしがられる場合もある。【Mail Online】で先日伝えられたのは、そのオマケの収集が高じて部屋を埋め尽くし、親にうながされて売却したところ、112万円もの高値でさばけることができた11歳の少年の話。オマケの話でオマケに、このように世界中にニュースとして配信され、世界中にその名を知られることになった。
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にこやかにドナルドとポーズを決めるLuke Underwood君(Mail Onlineより)
彼の名前はLuke Underwood。イギリス中部のノッティンガムシャー州に住む彼は、7歳の時に父親にせがんで「1990年から1999年のマクドナルドのポスターやオマケなどを集めたセット・250ポンド(3万5000円)」を買ってもらったのがきっかけで、マクドナルドのアイテムを集めるようになった。売却するまでにはその数は7000個(別報道では5000個とも。総計5000セット・7000個ということなのだろうか)を数えるまでに。
そのアイテムは具体的にはオリジナルバッグに詰められた「100匹ワンちゃん」のセットや数百にも及ぶハッピーセットの箱、おもちゃ、そしてポスターなど。「これだけマクドナルドはオマケなどを使ったキャンペーンをしているのか」ということも確認でき、ため息すら出てくる。Luke君の収集癖は底抜けで、いつの間にかロフト、寝室、さらにはラウンジの半分までを埋め尽くすまでになり、両親は「いい加減に売っ払いなさい」とさとすようになった。父親曰く「部屋だけでなく台所、床まで埋め尽くしかねない」。
これらのアイテムは合計で300ほどの件数に分割されてオークション(【Unique Auction(Lincoln)】)にかけられ、イギリスだけでなくドイツやアメリカ、日本などからも買い手が集まり、最終的に合計で8130ポンド(約112万円)で売り切ることができた。
Luke君本人は自分のコレクションが手元から離れていくことに寂しさを感じているが、同時に「次に買い集めるもの」を探すことも考えているという。いわく
(I didn't really want to sell it but now I'm planning on saving the money so I can buy something else like this and make some more money.)」
とのこと。
転売による利益(ただしこの「マクドナルド・コレクション」の収集にいくらかかったかは元記事には記載されていない。別の報道によると15%ほどの利益が出たらしい)を見てLuke君の父親は「息子には商才があるのかもしれない」と語っている。彼の転売歴はこれだけでなく、「20ポンド(2800円)で買ってやった自転車を一週間後に100ポンド(1万4000円)以上で売り抜けた経験もあるんだ」。
また、オークションを担当したUnique Auction側の担当者は「恐らく1万セットくらいのハッピーセットを購入しないと、これくらいのコレクションは収集できないのでは。ともかく当オークション市場では非常にレアな競売品で、7-8か国から応募者があった」とその盛況振りを語ると共に、「(オークションの結果とはいえ)コレクションが世界各地に散らばってしまうのは非常に残念。どこか一箇所にまとめられて観光名所的なものとして保全すべきだ。特に子どもが喜ぶものとなるだろうから」ともコメントしている。
なお、【CBBC】ではLuke君のもう少し詳しい話が掲載されている。それによると彼は「自分は大きくなったらビジネスマンになりたいな。お父さんと一緒にガレージセールに出かけて色々と安いものを買って、それより高い値段で売るのが好きなんだ」「今回売ってしまったアイテムの中に、どうしても手放したくなかったものがあったんだ。トイ・ストーリーのジオラマだよ。多分あとで買い戻すと思うな」と語っているという。
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