【更新】ファストフードでのクーポン利用経験率は6割、若年層ほどケータイクーポンを活用
2009/03/06 05:30
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2009年3月5日、ファストフードで利用できるクーポンに関する調査の結果を発表した。それによると、調査母体においてファストフードでクーポンを使う人は、雑誌などの切り抜きによる紙タイプのクーポンを使用する人がもっとも多いことが明らかになった。一方で「ケータイクーポン」は若年層ほど利用率が高いなど、年齢階層別の違いもかいまみられる結果となっている([発表リリース])。
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今調査は2009年2月13日から2月18日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は469人。男女比は53.9対46.1で、年齢階層比は20代13.2%、30代48.8%、40代31.8%、その他6.2%。
アメリカほどではないが日本でも割引券こと「クーポン」は、主に集客目的で広まりつつある。とりわけお得感を演出しやすいファストフードで、メディアを問わず提供されることが多い。例えばピザのチラシには必ずといっていいほど、商品の割引きクーポンが掲載されているはずだ。また最近ではマクドナルドに代表されるように、デジタルメディアでクーポンを提供する企業も増えてきた。
それでは実際に、ファストフードでクーポンを利用したことがある人はどれくらいいるのだろうか。調査母体に限れば、約6割が利用経験ありと回答していた。
ファストフードでクーポンを利用したことがあるか
男女間ではやや女性の方が利用経験が多いと出ているが、年齢階層別ではさほど大きな違いはない。男女はともかく老いも若きもクーポンを積極的に活用しているようだ。
クーポンの利用率は約6割と出たわけだが、どのようなクーポンが使われているのか。旧来の紙タイプのクーポン、ネット上で提供されてプリントアウトして使うクーポン、そして携帯電話上に表示させるなりセンサーに触れさせて使うケータイクーポン、以上3つの選択肢それぞれにおいて、使うか否かを尋ねた結果が次のグラフ。
ファストフードではどのタイプのクーポンを使うか
20代ではやや少ないものの、全体的に「紙クーポン」に限れば7割もの人が利用と回答している。その他傾向を箇条書きにすると次の通り。
・若年層ほどケータイクーポンの利用率は高い。紙クーポンに迫るほど。
・年齢を経るごとにケータイクーポンの利用率が下がり、代わりにパソコンからプリントしたクーポンの利用率が上がる。両者は互いに補完関係にあるものと思われる。
中でも興味深いのは、40代で「ケータイクーポン」と「パソコンからのプリントクーポン」の利用率が逆転すること。携帯電話の利用そのものも歳を経るにつれて敬遠される傾向があるが、それにほぼ準じた動きとなっている。
また、男性よりも女性の方がクーポン活用の値が高いのは【ケータイクーポン、男性よりも女性が活用中】にもある通り。お得なアイテムへの「アンテナ」は女性の方が敏感なようだ。
クーポンは提供するお店側にすれば「来客して欲しい」「利益が薄くなっても良いから利用・購入して欲しい」という思惑がある。お客側から見れば「欲しいものが安価で手に入る」「購入の判断におけるハードルを引き下げる」効果がある。両者のバランス感覚(お客側にすればクーポンの利用は「お店の戦略にのせられた」と考えてしまうかもしれない)と腹の探りあいという問題もあるが、いずれにしてもクーポンの利用は提供・利用両者にメリットをもたらす。
面倒だったり格好悪い(と思う)かもしれないが、せっかくの機会を活かさない手はない。紙のクーポンは持ち運びに不便だったり、つい忘れてしまうこともあるが、ケータイクーポンなら忘れることは滅多にないはず。クーポン情報を確実に入手し、少しでもお得に買い物をしていきたいものだ。
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