【更新】携帯ニュースサイト、とにかく早く速報「だけ」が知りたい
2009/03/05 07:45
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2009年3月4日、携帯電話によるニュースサイトの閲覧に関する調査の結果を発表した。それによると、携帯電話でニュースサイトを閲覧している人はパソコンでの閲覧者と比べて「ニュース速報」項目を重点におく傾向があることが明らかになった。加えて「トップ記事」もよく読まれるが、それ以外の項目はパソコンのニュースサイトより閲覧割合が低く、携帯ニュースサイト利用者の多くが「とにかく素早い情報」を欲していることが分かる([発表リリース])。
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今調査は2009年2月11日から2月16日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は465人。男女比は57.0対43.0で、年齢階層比は20代12.9%、30代47.1%、40代28.6%、その他11.4%。
調査母体のうち、携帯電話とパソコン双方でニュースサイトを見ている人149人に対し、それぞれの媒体でどの項目を良く見るかについて尋ねた結果が次のグラフ。絶対数がやや少なめなのでぶれが生じている可能性はあるが、傾向はつかめるはず。
ニュースサイトを見る場合、よく見る項目は?
「トップ記事」「ニュース速報」へのニーズが高いのはパソコン・携帯ともに変わらないが、携帯電話の場合は「トップ記事」以上に「ニュース速報」への閲覧傾向が強い。元々トップページにも速報性の高い情報が掲載されていることが多いのだが、それ以上に確実な「もっとも新しい情報」を携帯ニュース利用者は欲しているようだ。
それにも増して、パソコン・携帯電話双方で顕著な違いは、「トップ記事」「ニュース速報」以外の項目のほとんどで、携帯電話ニュース利用者はパソコンニュース利用者よりも興味関心が薄れていること。極端な話、「ケータイニュースはニュース速報とトップ記事が見られればそれで良い」という傾向が強いと考えても良い。携帯電話が「熟読する」というより「ざっと見」のスタイルで使われることを考えると、納得もできる。
ただし各具体的項目中、「ビジネス」の項目はパソコン・携帯電話でさほど違いはない。これは「ビジネス項目の速報を知りたいから」というニーズがあるからだと思われる。
ともあれ、ニュースサイトの閲覧傾向は「パソコンじっくり、ケータイは速報」という形で浸透しつつあるようだ。
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