女性がクチコミ大好きな理由とは?

2009/03/04 19:50

このエントリーをはてなブックマークに追加
クチコミイメージハー・ストーリィは2009年2月27日、クチコミに関する調査結果を発表した。それによると、調査母体においては女性は情報の収集や交換に関する意識・価値観において、「コミュニケーションそのものを楽しむ傾向」が強いことが明らかになった。単純に情報そのものを目的の主観としておいている男性と比べて、この行動傾向の違いが、「女性のクチコミパワー」を生み出す源の一つだという想定の裏づけが出来る結果といえる(【発表リリース】)。



スポンサードリンク


今調査は2009年1月26日から、インターネット経由で男性200人・女性409人に対して行われたもの。年齢階層比は女性はほぼ20代・30代・40代・50代で均等割当、男性は40代がもっとも多く38.5%、ついで30代31.0%・50代23.5%など。未既婚率については、男性が59.5%・女性が78.2%は既婚。

口頭で情報を伝達しあう手法を一般的には「クチコミ」と呼ぶ。メディアの発達に伴い、最近では携帯電話やインターネットの掲示板や、電子メールなどデジタル媒体によるものも総括して「クチコミ」と呼ぶ場合が多い。相手との距離が(物理的、または意識的に)極めて近いこともあり、親近感や信頼性が高いと認識されるのが特徴。また「クチコミ」は、商品のマーケティングの手法・研究課題としても取り上げられつつある。

その「クチコミ」において欠かせないのが、対人間のコミュニケーション。それではそのコミュニケーションで、男女感の行動や価値観に違いはあるのだろうか。クチコミに関連すると思われる選択肢について男女別に回答率をグラフ化したのが次の図。非常に大きな差異が見える結果が出た。

あなたの行動や考え方として、あてはまるものをすべてお選びください(複数回答可)
あなたの行動や考え方として、あてはまるものをすべてお選びください(複数回答可)

・男性は情報そのものを求める傾向が女性よりも強い
・女性は男性よりも(クチコミにおいて)コミュケーションそのものを楽しむ傾向が強い
・女性は男性よりも印象や感性、評価など「感情的なもの」に対する反応が強い
・女性は男性よりも(クチコミにおいて)「対情報」より「対人」を重視する傾向がある


女性は対人の感性、やりとりを
楽しむ傾向が強い。
情報そのものだけが目的ではなく
伝える「過程」も大いに楽しむ。

媒体を問わずクチコミへの影響度が
強いものとなる。
元々【クチコミの影響度、男性は「情報」・女性は「感性」を重視】にもあるように、クチコミにおいて女性は男性よりも「コミュニケーションそのもの」「他人との情報のやりとり」を楽しむ傾向が強く、影響もその面において受けやすい。それは単にクチコミに限ったことではなく、女性の全般的なコミュニケーションにおける傾向から生じる結果であることが、今回の調査結果から見えてくる。

mixiをはじめとした各種SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や掲示板、コメント機能付きのブログによる読者とのやりとり、そして【読売新聞の大手小町】、Q&A式のCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)などが、一般のインターネット上におけるコンテンツと比べて非常に女性の比率・活性度が高いのも、この傾向・特性によるものだろう。だからこそネット上における「クチコミ」でも、女性が注目を浴び、前面に押し出されることが多いわけだ。



井戸端会議イメージ思い返してみれば、「井戸端会議」に代表される街中での雑談(シンプルな「クチコミ」場だ)も、主婦をはじめとした女性ならば絵になる。しかし例えば男性同士が公園で「井戸端会議」をしている様子はあまり想像が出来ないし、怪しい集団と勘違いされてしまうかもしれない。元々行動様式としてはあまり見受けられないことが、あらためて分かる。

「情報の取得」という本来のクチコミの目的だけでなく、その過程をも存分に楽しみ、糧(かて)とする。このあたりに、女性の包容力と許容量の大きさのヒントすらあるのかもしれない。



スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|X(旧Twitter)|FacebookPage|Mail|RSS