子どものケータイメール、利用割合増加中・「一日一通以上」が過半数
2009/03/04 07:54
gooリサーチと三菱総合研究所は2009年3月3日、小学生の携帯電話利用に関する調査結果を発表した。それによると、小学生でも携帯電話の電子メールを利用する割合は増加する傾向にあることが明らかになった。また、その頻度では「1日に1通以上は使う」割合は過半数に達し、ひんぱんにメールを利用していることが把握できる(【発表リリース】)。
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今調査は子ども向けポータルサイト「キッズgoo」上にて2008年12月3日から12月22日にかけて小学生を対象に行われたもので、有効回答数は683人。男女比は14.6対85.4と圧倒的に女子が多く、学年階層比は6年生41.3%・5年生30.6%・4年生17.9%など、高学年の割合が多い。
携帯電話の機能として通話以上に欠かせないのが「インターネット」「電子メール」。その中でもおしゃべりのように気軽に使える電子メールを、小学生はどれくらいの割合で利用しているのだろうか。
携帯電話でメールを利用している?
前回調査の2007年11月と比べると、男子女子共にメール利用者の割合は増加している。特に男子において著しい。比較対照が1件しかないため「漸次増加傾向にある」とまでは断言できないが、少なくとも「去年よりは」増えているようだ。
それでは具体的に、どのくらいの頻度でメールのやりとりをしているのだろうか。1日に1通以上のメール利用者は全体の過半数に達していた。
メールの利用頻度
今調査では単純に「メールの利用頻度」としか問い合わせておらず、その内容までは触れられていない。友達同士、あるいはネット友達のメール交換の可能性もあるが、親に安否の確認をしたり、尋ねごとをするなど「子どもとしての『業務連絡』」的な利用が多いのだろう。とはいえ、1日に10通以上のやり取りをしている事例では、友達とのメールによる場合も多々あるものと考えられる。
携帯の電子メール機能は利便性を飛躍的に高めてくれるが、同時にリスクも大きくなるため、保護者の多くはそれらの利用を禁止したり、利用制限をかける場合が多い(【小学低学年の3割強は「メールはダメ!」・高校では約半数が「把握してない」-携帯電話をめぐる親心】)。例えば電子メールの場合、保護者向けや保護者が確認した相手のみメールを出してもよい、という制限だ。
今回の調査ではメールのやりとりをする携帯電話に、そのような規制がかけられているか否かという問いはなされていない。例えば許可されているメールの相手が兄弟姉妹や親だけだった場合と、友達も含まれている場合とでは、「メールの利用頻度」の意味合いも大きく違ってくる。単に「メールがたくさん使われている」と見るのではなく、「どのような相手に使われているのだろうか」という点まで推し量る必要があるのだろう。
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