大学生 一人暮らしの 家賃額 6万を切る 厳しい現実
2009/03/02 07:50


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今調査は2008年10月21日から24日、首都圏在住の一人暮らしをしている大学生470人に対してインターネット経由で行われたもので、男女比は245対225。
大学生ともなれば独立心の芽生えから親元を離れ、一人暮らしをしてみたくなるのが世の常というもの。しかし先立つものが無ければ始まらないので、仕送りやアルバイトでやりくりをしながら、支払える範囲の家賃のマンションやアパートに住むことになる。結果として、学生自身の好き嫌い・世相以上に、経済事情が学生の一人暮らしにおける家賃相場にも大きく関わってくることになる。
それでは調査母体において、一人暮らしの大学生の家賃はどれくらいの相場なのだろうか。金額帯としては5万円台がもっとも多く28.1%を占め、平均では5万9700円という結果が出た。

一人暮らしの大学生の、現在の家賃

一人暮らしの大学生の、現在の家賃(男女別)
男女別で見ると、男性の方がやや相場が低い。具体的には平均で4100円もの差が出ている。これは男性より女性の方がセキュリティ上の問題などからアパートよりマンションを望む割合が高いこと(男性33.9%に対し女性42.2%)、住宅の新しさについても女性は新築を望むこと(男性44.9%に対し女性65.3%)など、要望のハードルが高いことが原因と思われる。
ちなみに今アンケートは首都圏を対象に行われたものだが、資料では代表的な他エリアの平均額も掲載されている。それによると、近畿圏では5万3900円、中部エリアでは5万0700円、札幌・仙台エリアでは5万0400円、福岡エリアでは5万0200円。最大で1万円程度の差が出ていることになる。
詳しくは別記事に解説機会をゆずるものの、平均家賃の(昨年調査と比較した)減少額が600円なのに対し、平均的な学生の毎月総収入は2万5000円減の14万8000円にまで下がっている。当然、収入(=支出)における家賃の占める割合は増加しており、日々の生活も厳しいものとなっていることは容易に想像できる。
一見あでやかで気ままに見える学生の生活も、おサイフ事情はかなり厳しい状態にあると見てよいだろう。
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