光ファイバー利用者はすでに4割超・今後も「光が良い!」人は6割を超える

2009/02/27 07:50

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インターネットイメージマイボイスコムは2009年2月23日、ブロードバンドの利用に関する調査結果を発表した。それによると、調査母体の中では「現在家庭で利用しているインターネット回線は光ファイバーである」と答えた人は4割以上に達していた。この値は、かつてはブロードバンドの代表格だったADSLの3割強をも超えており、昨今のインターネット回線事情においては「光ファイバー」が主力の時代となっていることがあらためて確認できる(【発表リリース】)。



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今調査は2009年2月1日から5日の間、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は15226人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代37%、40代29%、50代以上18%など、やや中高齢にかたよりが見える。

前回調査から約3年が経過しており、やや開きが見られるが、過去6回分も含めた「家庭で利用しているインターネット回線」への問い合わせへの回答は次の通り。「アナログ電話回線とISDN」が普及しているところに、「ADSL」が急速に勢力を拡大してブロードバンドへの道を切り開き、そして現在進行形でそのADSLが「光ファイバー」に主役の座を明け渡しつつある様子が手に取るように分かる。

現在家庭で利用しているインターネット回線
現在家庭で利用しているインターネット回線

興味深いのは「ケーブルテレビ」がいつの時代においても一定量の利用者を維持していること。これはテレビ視聴サービスとインターネットサービスがパックになっていることが多く、他のサービスの高速化にあわせて順次高速化する傾向を持つため、「一緒にやってくれるのだし面倒もないのだから、ケーブルテレビのネットサービスでいいか」と満足する人がいるからなのだろう(実は当方=不破もJ-COMのケーブルインターネットサービスを利用している)。

今回調査と前回調査の間に3年の開きがあり、やや断続している感があるのは残念だが、それでも現在のインターネットのインフラが「ADSLから光ファイバーに大きく移行しつつある」ことは認識できる。今後もさらにこの傾向が強まることが容易に分かるのが次の図。「今後」利用したいインターネット回線について尋ねたものだが、2/3が「光ファイバー」と答えている。

今後、家庭で利用したいインターネット回線
今後、家庭で利用したいインターネット回線

シェアトップ争いを競い合うADSL「へ」移行したい人はわずか12.5%。光ファイバーへ移行したい人の1/5でしかない。この意向のままインターネット回線の更新が進めば、間違いなく今後さらに光ファイバーのシェアは拡大していくだろう。



回線が高速化すればするほど、大量のデータを瞬時にやり取りできるようになる。動画配信やデータの送受信、その他サービスの提供においてタイムラグ(送受信に時間がかかるために生じる「遅れ」「ずれ」)を気にしなくて済むようになるため、これまで以上に多種多彩なサービスが提供される可能性が広がることになる。例えば動画共有サイトYouTubeでハイデフ画像が公式に配信されるようになったのも、高速度回線の普及が大きな役割を果たしている。

ブロードバンドの素晴らしさを日本に知らしめたという点では、間違いなくADSLはその第一人者と断言できる。しかし今後はそのトップの座を光ファイバーに譲りつつある。あと四、五年もすれば、現時点におけるIDSNのように「ADSL? そんなものもあったっけ?」という会話が交わされる時代がくるのかもしれない。



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