【更新】手書き手帳 わざわざ使う その理由 書き込む手軽さ 消えない安心
2009/02/27 07:35
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2009年2月26日、スケジュール管理と手書きの手帳に関する調査の結果を発表した。それによると、調査母体の中で手書きの手帳を使っている人にとって、その手帳を使っている理由でもっとも多くの人の賛同を得られた答えは「文字を打ち込むより書く方が手軽だから」で6割近くを占めていた。デジタル機器は既存のメディアより便利なのがセールスポイントの一つではあるのだが、「かえってハードルが高くなる」と考える人も少なくないようだ([発表リリース])。
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今調査は2009年2月5日から2月10日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は455人。男女比は54.7対45.3で、年齢階層比は20代11.0%、30代48.4%、40代32.7%、その他7.9%。
携帯電話が日常生活で欠かせなくなり、パソコンにおけるウェブツールも多種多様な機能を持つものが多数提供されるなど、デジタル機器・サービスによるスケジュール管理は非常に容易になった。リマインダー機能(例えば特定の日時を指定しておくと、その時間に任意のメールアドレス宛てにメールを送り、スケジュールを教えてくれる)をはじめ、既存のメディアでは出来なかった機能も色々と盛り込まれており、便利なことこの上ない。しかし手帳市場が無くならないことを考えると、手書きの手帳でスケジュール管理をしている人も多数存在しているのも事実。
それではどれくらいの人が手書き手帳を使っているのか? 同調査では(スケジュール管理をしている人のうち)64.0%もの人が「使っている」と答えている。それらの人に、なぜ手書き手帳を使うのかを尋ねたところ、もっとも多くの回答が得られた・57.5%もの同意があった選択肢が「文字を打ち込むより書く方が手軽だから」だった。
手書きの手帳を使用する理由
手書き手帳を使っている人の過半数は「手書きの方が手軽」と答えている。パソコン上のツール・ソフトならともかく、携帯電話によるツールなら、システム立ち上げまでの時間を気にすることはないはず。だがやはり「具体的なスケジュールを打ち込むまでの手間」が面倒くさいと考えている人も多いのだろう。確かに「ページをめくってペンで書きこむ」よりは、「専用ツールを立ち上げて(アクセスして)所定のページを選び、さまざまなツールを併用しながら入力する」方が手間がかかると考えれば、同意せざるを得ない。
また、第二位の「電子データだと消える可能性がある」という回答は一部誤認識があるようにも見受けられる。データが消える可能性があるのは事実だが、手書きの手帳もそれ自体を紛失してしまう可能性は無いとはいえない。「データが消える可能性」という観点では、電子データだろうと手書きの手帳だろうと、根本的にはさほどの違いはない。にも関わらず、「電子データだと-」という意見が多いのは、「デジタルデータは消えやすい」という認識が強いからだと思われる(男性よりも女性の方が多いのもそのせいだろう)。もっとも、操作のミスやシステム側の不手際によりデータが消えてしまうリスクがあるのはデジタルデータだけなので、その点ではこの項目の指摘・不安は的を射ている。
手書き手帳を使っているのかも
ちなみに当方(不破)は【タナベ経営(9644)】が株主優待として毎年贈って来る革表紙の手帳を愛用している。携帯電話のスケジュール管理ツールを使ってもいいのだが、「手軽さ」と「ざっと見が瞬時に出来る」点はデジタルデータ・デバイスに勝るところがあるからだ。今回の設問の選択肢には無かったが、これも手書き手帳のメリットといえるだろう。
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