【転送】「コンビニでたばこを買う時、ついでに何を買う!?」
2009/01/16 13:31
不景気の真っ只中、小売業も苦戦を強いられているが、その中でも逆行高という言葉がぴったりと当てはまるように、コンビニ業界は堅調に推移している。すでに【月次レポート】で繰り返し説明しているように、これは成人識別たばこカード「タスポ」の導入で「面倒くさい」と考えた喫煙者が(基本的に)カード無しにでも購入できるコンビニでの入手に切り替え、さらに「ついで買い」をしたため、と言われている。いわゆる「タスポ特需」というものだ。それではコンビニでたばこを買う人は、本当に「ついで買い」をしているのだろうか。今回は当サイトで実施している調査の中間結果を発表する。
スポンサードリンク
調査のきっかけは昨年秋口の記事、【まとめ買いはせず、吸う分だけをひんぱんに買い足す喫煙スタイル、買う機会は増えるが「ついで買い」は……!?】。コンビニでたばこを買う人の大部分は「まとめ買い」ではなく「吸う分だけその都度買い」の傾向が強いというもの。さらにコンビニの客単価がさほど上昇していないことから「ついで買いは思ったほどおきていないのでは?」という疑問が浮かび、調査を開始した次第。
昨年10月から調査をはじめて、現時点で投票数は163票。それなりに傾向が推し量れる数は集まったと判断し、今回グラフ化を試みたわけだ。
まずは全選択肢を元にしたグラフ。結果論として「当サイト読者の喫煙率」が把握できる結果となってしまった。そもそも論として「たばこを吸わない人」が6割にも達している。
コンビニでたばこと一緒に何を買うか・買わないか
コンビニにとってはありがたい、客単価を引き上げるような「ついで買い」は以外に少ない。軽食(お菓子などの)、食事(昼食、夕食など)、その他の商品(それ以外、例えば雑誌や文房具)はほとんど回答者がいなかった。あわせても全体の5%前後に過ぎない。(吸う人のみで限定し、)単独回答でもっとも多いのは「飲み物と一緒」で14.1%。ただし個数を考慮外にして、「たばこだけを買う人」というくくりで考えると17.8%となり、一番大きな値を示す。
これを「コンビニでたばこを買う人」のみに限定して比率を再計算したのが次のグラフ。
コンビニでたばこと一緒に何を買うか(コンビニ購入者限定)
現時点では
・4割はたばこと一緒にドリンク類を購入する
・食事や軽食など他の商品をついで買いする人は1割強に過ぎない
ことが見て取れる。ドリンク類の単価が150円前後で、たばこの単価の約半分であることを考えると、「タスポ特需」における「ついで買い効果」は「それなり」にあるものの「劇的なもの」ではないことが分かる。月次データにおいても、客単価の上昇傾向が見られないのもこのような傾向ゆえのことだろう(ちなみに最新データではコンビニ全体の客単価は約580円。大体たばこ2個分)。
たばこを吸うと各種ビタミン、特にビタミンCが失われやすいのはよく知られているお話。コンビニ側としてはたばこ購入者のついで買いに「ビタミンCを豊富に含むドリンク」をさり気なくオススメしておくと、「たばこ”だけ”」のお客が「ドリンクついで買い」にスライドするかもしれない。
なお今調査は総計500人分が集まるか、今年の3月末まで継続する予定。その時点で最終結果をまとめ、改めて分析したいと考えている。
スポンサードリンク