【転送】「ユニクロ」一番「無印」二番、人気のカジュアルショップたち
2009/01/26 08:28
マイボイスコムは1月23日までにカジュアルウェアショップ(普段着、着慣れ易い服などを販売する店)に関する調査結果を発表した。それによると、もっともよく使われているカジュアルウェアショップは「ユニクロ」であることが明らかになった。実に回答母体の9割近くが「ユニクロで買ったことがある」と答えている。「もっともよく使う店」でも過半数が「ユニクロ」を選んでおり、同社のブランド力の強さがあらためて分かる結果が出ている(【発表リリース】)。
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今調査はインターネット経由で1月1日から5日の間に行われ、有効回答数は1万3923人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代36%、40代31%、50代以上18%など。
年中ブランド物の衣料品を着る人は別として、多くの人はノーブランドの衣料品を購入する。むしろ無個性に近いそれらの普段着の組み合わせで、いかに見た目を引き立てるかを考えていくのが着こなしの楽しみ方というもの。また昨今においては物価高や不景気な世情を反映し、価格を抑えた実用衣料品を取り揃えているカジュアルウェアショップのニーズが高まっている。実際、「ユニクロ」を経営している【ファーストリテイリング(9983)】は業績が堅調なこともあり、市場全体が低迷している中でも、同社の株価は堅調な値を示している。
さて、「ユニクロ」に代表される(実はこの表現自身がミソなのだが)カジュアルウェアショップについて、まずは「購入したことがある」店を複数回答で選んでもらったところ、もっとも多いのはやはり「ユニクロ」だった。禅問答のような言い回しになってしまうが、これもいたし方の無いところ。
購入したことがあるカジュアルウェアショップ
「ユニクロ」は利用車の割合が実に9割近く。10人に聞けば8人以上が「買ったことあるよ」と答える計算になる。ファストフードにおけるマクドナルド、鉄道機関におけるJR、炭酸飲料におけるコカ・コーラに近い立ち位置を確保していると表現してもよいだろう。
続く店名は「無印良品」。同社はカジュアルウェアに限らずさまざまな「ノーブランドというブランド」商品を提供する、発想の転換による商品展開を行う企業。今や一部コンビニなどでもその商品を手にすることができる。第三位には「ギャップ」、さらに「しまむら」「ライトオン」「コムサイズム」などが続くが、いずれも(店によっては地域性に片寄るところもあるが)多くの人に知られ、利用されているところが上位についている。
色々と名前がリストアップされたカジュアルウェアショップだが、「もっともよく利用している」という条件で選んでもらうとどの店が選択されるだろうか。先の設問での言い回しから想像がつくように、「ユニクロ」が断トツで過半数の人が支持する結果となった。
「もっとも」購入するカジュアルウェアショップ
興味深いのは直前の「利用したことがある」では4位にとどまっていた【しまむら(8227)】が、トップの「ユニクロ」と比べれば言葉どおり桁違いに少ない得票ではあるものの、第二位についていること。店舗数・店舗の場所の偏在などに問題があるのなら、先の「利用したことがある」のランキングの時点ですでに反映されているはずなので、それらは理由にはならない。むしろ全国展開という点では「無印良品」の方が広範囲なはず。
それを考えると、「しまむら」には何か、商品やサービスに対する魅力があり、それがお客をリピーターにさせるものと考えられる。同様に順位が上がっている【ライトオン(7445)】も、類似の魅力があるのだろう。
「不況の時は安価な量産品が良く売れる。これも市場の真理」。『王様の仕立て屋』で語られていたセリフだが、カジュアルウェアショップが注目と多くの顧客を集めているのも、まさに昨今の世情を反映してのことだろう。アウトレットモールの人気とあわせ、周囲環境に対応する形で今後も多くの人のニーズに応えていくに違いない。
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