食品の 安全性に気を使う 若者よりも お年寄りたち
2009/02/20 05:00
エルゴ・ブレインズは2009年2月17日、食に関する調査結果を発表した。それによると、食生活において「食品の安全性」を気にしている度合いは、調査母体内全体としては「(それなりに)気にしている」人が全体の半数近くを占めていることが明らかになった。「とても気にしている」人を合わせると「気にしている」派は8割以上に達する。また、男女とも年を経るにつれて食品の安全性に対する気にかけ度が増加する傾向にあることも分かった([発表リリース、PDF])。
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今調査は2009年1月26日から29日までの間、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比・年齢階層比(20代以下、30代、40代、50代、60代以上)はそれぞれ均等割当。
食品の輸入ルートが多様化するにつれ、食品の安全性にもスポットライトがあてられるようになってきたが、ここ一、二年は特に国内外産を問わず「自分が口にしている食品って、本当に安全なの? 食べても大丈夫なの? 」と疑いの目を向けざるを得なくなるような事件が相次いでいる。特に昨年の「毒ぎょうざ事件」のように、生産・販売の意向などさまざまな思惑で、消費者が納得の行くような結論が出ていない事例も出てきており、ますます消費者の「食品の安全性」に対する関心度は高まっているといえる。このような状況は【「楽」から「安全」へ・3年間で大きく変わった食への想い】などでも語られているように、複数の調査結果でほぼ同じ結果が出ている。
食生活で気にしていることのうち、「食品の安全性」についてどれだけ気にしているかを単一回答で尋ねたところ、全体では36.5%が「とても気にしている」、46.4%が「気にしている」と答え、あわせて8割以上が「何らかの形で気にしている」という意向を示した。
食品の安全性についてどのように思っているか
強い想いは若年層の2.5倍におよぶ
高齢者が「食品の安全性」に気を使うのは、自分たちが若かったころと比べて食品そのもののリスクが高まってきたという実感によるものだろう。また逆に、若い時にいろいろと無茶をした結果、「やはり食べ物は安全性を考えて口にしないと」という自分の経験による要因もある。そして何より、自分自身の健康に十分以上に留意する必要が出てきた(若い頃のように無茶が出来ない)ため、他の事同様に食品においても配慮する必要を切実に感じているからだと思われる。
いずれの要素が強いにせよ、若年層より高齢層の方が「食品の安全性」に対するニーズは高い。需要がこれだけ高いのなら、今後はそれにマッチするような供給が求められていくに違いない。
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