全体では前年同月比プラス5円の1301円、飲食・フードは1208円…アルバイト・パートの時給動向(最新)

2026/05/20 15:36

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2026-0520雇用市場における需給関係の変化は建設業やアルバイト・パート界隈で特に活発化しており、単なる人手不足の動向にとどまらず、その状況を起因としたさまざまな方面への影響が話題に上り、ニュースとして配信される。その一面は【建設業界の人手不足状況】でお伝えしている通りだが、今回は非正規雇用の中でもメインとなるアルバイト・パートの時給の推移を通し、市場動向をかいま見ることにする。

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アルバイトやパートの時給動向に係わる定点観測データは、公的機関では残念ながら見当たらない。国税局では正規・非正規別の賃金動向を収録しているものの、こちらは年次で2012年分以降のもののみで、中期的な変化の動向を推し量ることはできない。今回はマイナビが毎月プレスリリースとして公開している「アルバイト・パート平均時給レポート」を集計し、その動向を確認していくことにする(【アルバイト・パートの平均時給レポート】)。

レポートで公開されている数字のうち、全国の全体的な時給平均、そして日常生活で見聞きすることが多くしばしば話題にも上る販売・接客・サービスと飲食・フード、そして医療・介護・保育に焦点を絞り、確認していくことにする。

まずは全体的なアルバイト・時給の募集時における平均時給の推移を確認する。各グラフには直近月の値に加え、描写範囲内の最高額・最低額の月の具体的な額などを示しておく(過去データは現在確認・入力できた分のみ。以降の職種も同じ)。

↑ アルバイト・パート平均時給(全国、円)(マイナビ)
↑ アルバイト・パート平均時給(全国、円)(マイナビ)

グラフの領域内での最高額は2025年10月につけた1328円。この月をピークとして漸増状態だったが、意外にもそれ以降は漸減状態と読める動きをしている。今回月はこれまでの最高額となる2025年10月の1328円は下回る1301円。前年同月は1296円なのでプラス5円、0.4%の上昇。

続いて販売・接客・サービス。

↑ アルバイト・パート平均時給(全国、販売・接客・サービス、円)(マイナビ)
↑ アルバイト・パート平均時給(全国、販売・接客・サービス、円)(マイナビ)

全体同様に漸増状態ではあるが、ピークを迎えて漸減に転換するような動きはなく、増加を継続している。今回月は2026年3月に記録したこれまでの最高額1222円を上回る1238円で過去最高額を更新。前年同月は1170円なので68円のプラス、5.8%の上昇。

続いて飲食・フード。販売・接客・サービスと似たような動きではある。

↑ アルバイト・パート平均時給(全国、飲食・フード、円)(マイナビ)
↑ アルバイト・パート平均時給(全国、飲食・フード、円)(マイナビ)

多少の起伏はあるが、大きな変動も無く、順調に増加を続けている。ただし2026年3月を天井に、頭打ちのような動きも示しているため、注意が必要。今回月は過去最高額を示した2026年3月の1210円を下回る1208円。前年同月の1170円からは38円のプラス、3.2%の上昇となる。

最後は医療・介護・保育。

↑ アルバイト・パート平均時給(全国、医療・介護・保育、円)(マイナビ)
↑ アルバイト・パート平均時給(全国、医療・介護・保育、円)(マイナビ)

全体や他の職種と異なり、グラフの領域内では横ばい、むしろ漸減のような動きをしている。額そのものは他の職種と比べれば高いが、すでに天井に達してしまったのだろうか。

今回月はこれまで過去最高額だった2024年9月の1546円は下回る1480円。前年同月は1529円だったため、マイナス49円、3.2%の下落となる。



全体的にアルバイト・パートの時給は少しずつ上昇傾向にある。需給の関係から考察すれば、求職者以上に求人が増え、賃金を引き上げることで求人を充足させようとする動きの中にあると見てよいだろう。他の記事で触れている「非正規雇用の就業者が増加している」実態と併せると、少なくともアルバイト・パートの雇用市場では、就業する立場にある人から見て、情勢は好転していると判断して問題はない。ただし医療・介護・保育のように、天井感を見せる職種があるのも事実ではある。


↑ 今件記事のダイジェストニュース動画。併せてご視聴いただければ幸いである



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