高校生におけるネット上の情報精査、「別の情報を調べて比べてみる」が41.8%
2026/03/29 02:47
今や高校生の9割以上がスマートフォンを所有し、写真撮影やネットゲーム、SNSに明け暮れる日々を過ごしている。数多の情報に触れることなど当たり前となっている高校生たちにとって、そのインターネットやSNS上の情報について、どのように信ぴょう性を確かめているのだろうか。それとも信ぴょう性など気にしていないのだろうか。学研教育総合研究所が公開している「高校生の日常生活・学習に関する調査」の結果から、高校生における、インターネットやSNS上の情報の信ぴょう性に対する姿勢を確認する(【白書シリーズWeb版】)。スポンサードリンク
今調査は2025年11月14日から11月19日にかけてインターネット経由で、高校生を対象として回答してもらったもので、有効回答数は600人。男女別・学年別で均等割り当て。調査協力会社はネットエイジアリサーチ。
次に示すのは高校生に対し、インターネットやSNSで見た情報の信ぴょう性をどのように確かめているかについて、複数回答で答えてもらった結果。項目軸は原典のままの並びにしている。もっとも多かった回答は「別の情報を調べて比べてみる」で41.8%。

↑ インターネットやSNSで見た情報の信ぴょう性をどのように確かめているか(高校生)(2025年)
情報源が一つだと、対象の事実が一つの切り口からしか見ることができなくなる。複数の視点で見比べることで、より正しい、より明確な実情を知ることができるに違いない。純粋な個人発の情報はもちろんだが、報道機関やプロの提供による情報ですら、その片寄りリスクを否定できない以上、手間はかかるが、正しい情報を得るために複数の出元による情報の比較は欠かせない。
次に多いのは、確かめる方法論そのものとは異なり、「本当かどうか分からない」時は信じないとするもので24.5%。信ぴょう性が明らかでないものは精査するのも面倒なので放置するのは、ある意味合理的ではある。ただしその情報が自分の関心を引くものや、正しいものかを確かめる価値があるものならば、何らかの形で精査したり、そのまま鵜呑みにするだろうから、厳密には「本当かどうか分からず、またその情報が自分にとって必要ではないと判断できるもの」が正しいのだろう。
続く回答値を得られたのは「本当かどうか」気にしていないとするもので、15.3%。複数回答形式のためすべての情報について当てはめるわけではないのだろうが、要はネタ的な情報として取りあつかうのだから、わざわざ事実か否かなど精査するまでもない、とするもの。しかしながらネット上の情報は、発信者がそのつもりでなくとも、受け取った側は事実のものとして認識してしまい、信じ込んでしまうことがあるので、注意が必要となる。
特定の人に聞いて確かめる場合、家族と友達がほぼ同値で、そこから少し下がって学校や習い事の先生に聞くがつくのは、ネット上の情報に関する高校生の格付け的なものを知れるようで興味深い。あるいは単に、情報の内容や、話す機会のあるなしの度合いからだろうか。
これを属性別に見たのが次のグラフ。

↑ インターネットやSNSで見た情報の信ぴょう性をどのように確かめているか(高校生、属性別)(2025年)
全般的に男性と女性では傾向が大きく異なる雰囲気がある。女性は男性と比べて「本当かどうか」気にしていないが多い一方で、別の情報を調べて比べたり、家族や友達に聞いたりすることは多いが、学校や習い事の先生に聞いたり、「本当かどうか分からない」時は信じないは少ない。口コミが好きで周囲の人によく話しかけるであろう女性の傾向が見えてくる。
学年別では際立った違いはあまりない。学校や習い事の先生に聞くが高校2年生以上で高くなるのは、他の用事などでも先生と接する機会が増えるからだろう。「本当かどうか」気にしていないが学年とともに漸減し、「本当かどうか分からない」時は信じないがほぼ漸増していくのは、いわゆるスルー力を身に着けつつある証かもしれない。
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