食料品は店頭価格上昇で堅調、衣料品はそこそこだが住関品は軟調…2025年10月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス2.0%
2025/11/26 14:00
チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2025年11月26日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2025年10月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2025年10月は食料品においては節約志向による買い控え傾向は継続しているが、店頭価格の上昇が後押しして堅調、衣料品はそこそこだが住関品は軟調の動きだった。結果として、売上総額の前年同月比はプラス2.0%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。
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今データは協会加入の46社・9461店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で32店舗増加、前年同月比で165店舗増加している。売場面積は前年同月比100.9%となり、0.9%の増加。売場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス0.1%を示す形となった。
各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。
・食料品部門……構成比:71.0%(前年同月比101.5%、+1.5%)
・衣料品部門……構成比:4.6%(前年同月比100.1%、+0.1%)
・住関品部門……構成比:19.2%(前年同月比98.2%、−1.8%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比111.2%、+11.2%)
・その他…………構成比:4.8%(前年同月比131.1%、+31.1%)
※販売金額には消費税額は含まず
住関品は軟調。
畜産物は豚肉、鶏肉が好調、牛肉が軟調。鶏卵は好調だが加工肉は軟調。
水産品は、まぐろ、さんま、いか、あじ、いわし、サーモン、うなぎ、牡蠣、冷凍えび、塩鮭などの動きはよかったが、刺身、ぶり、生かつお、たこ、生秋鮭、生筋子、ホタテ貝柱、貝類、冷凍かに、漬魚、魚卵、ちりめんなどの動きはいまいち。惣菜では温惣菜は、天ぷら、オードブル、焼魚、中華、ピザなどが好調だった。要冷惣菜は、和惣菜・洋惣菜ともに動きはよく、米飯も好調だったが、寿司は鈍かった。その他食品は、米、飲料、ヨーグルト、冷凍食品、アイスクリーム、パックライス、麺類、食パン、餅、レトルト、練り製品、納豆、インスタントコーヒー、デザート、和菓子、スナック、ビスケット、チョコレート、グミなどがよかったが、牛乳、乳製品、乳酸菌飲料、シリアル、洋風調味料、食用油、漬物、焼酎、チューハイ、スピリッツなどの動きは鈍い。
衣料品では紳士衣料はセットアップ、ジャケット、スラックス、ベスト、トレーナー、アウター、長袖Tシャツ、婦人衣料はジャケット、セットアップ、ニット、ボトム、カットソー、アウターなどが堅調。
住関品では日用雑貨品は、ペーパー類、ラップ・ホイル類、据置型ゲーム機・ソフト、調理小物、たばこなどの動きは好調だが、マグボトル、携帯型ゲーム機、キャラクターグッズ、鍋、和食器、文具、年賀用品などの動きは鈍い。医薬・化粧品は、基礎化粧品、フェイスケア、衣料用洗剤、マスクなどの動きがよく、総合感冒薬、目薬、メイクアップ、シャンプー、ボディソープ、ドリンク剤、防虫剤、除湿剤などは軟調。
「その他」項目は前回月から続く形で好調さを見せ、プラス31.1%。サービスはプラス11.2%とプラスに。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのだろうが、それでも増加を示した。
次回月となる2025年11月は10月同様に新型コロナウイルスの流行という特殊要因があるが(5類感染症指定で流行が無くなったわけではない)、行動規制のたぐいはなく、外出機会を後押ししている。気温は四国と中国、九州、沖縄でやや高く、それ以外では低め。降水量は北海道北部と東北の日本海側で多めだが、それ以外では少なめ。衣料品はそれなりの動きを示すだろう。
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