小学生は2.01個…子供の学校外教育の実情(最新)

2025/04/08 02:41

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2025-0322中には純粋に学校での学習のみで問題無しとする家庭もあるだろうが、多くの家庭の子供はスポーツや芸術などの習い事、オンラインや家庭教師による家庭学習、専用の教室で複数人数が集まって学校の授業のように学習をする教室学習に取り組んでいる。実際にそれらの学校外教育を、子供たちはどれほど行っているのだろうか。ソニー生命保険が2025年3月13日に発表した調査結果「子供の教育資金に関する調査2025」から、その実情を確認する(【発表リリース:子どもの教育資金に関する調査2025】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【平均1489万円…保護者が想定している子供の教育資金総額(最新)】を参照のこと。

次に示すのは子供の学校外教育について、詳細区分別にいくつ行っているかの平均を積み上げたもの。学校外教育は具体的には「スポーツや芸術などの習い事(水泳やダンス教育、ピアノ教室、運動系部活、文化系部活など)」「家庭学習(通信教育、家庭教師による自宅学習など)」「教育学習(学習塾、英会話、そろばん教室、プログラミング教室など)」に区分できる。

↑ 子供がスポーツや芸術などの習い事や家庭学習、教室学習(学校外教育)をいくつ行っているか(2025年)
↑ 子供がスポーツや芸術などの習い事や家庭学習、教室学習(学校外教育)をいくつ行っているか(2025年)

未就学児ではスポーツや芸術などの習い事が0.54、家庭学習が0.35、教育学習が0.32で合わせて1.21個。これが小学生になると、スポーツや芸術などの習い事だけで1.00となり、さらに家庭学習が0.43、教育学習が0.59となり、あわせて2.01個と2個を超える。中高生ではそれぞれ0.47、0.37、0.58となり合わせて1.41個、大学生では0.18、0.11、0.18で合わせて0.47個まで減ってしまう。

各種調査や実体験でも、学校種類別では小学生の習い事が一番多いような印象があるが、今調査でもそれにあった結果が出たことになる。また、行っている学校外教育全体のうちスポーツや芸術などの習い事が占める割合は小学生がもっとも多く49.7%、次いで未就学児が44.9%となっている。中高生や大学生では、家庭学習や教育学習のような学習を行うことが多くなるようだ。

ちなみに学校外教育を1つも行っていない子供の割合は次の通り。

↑ スポーツや芸術などの習い事や家庭学習、教室学習(学校外教育)を1つも行っていない子供の割合(2025年)
↑ スポーツや芸術などの習い事や家庭学習、教室学習(学校外教育)を1つも行っていない子供の割合(2025年)

小学生は2割強でしかない。つまり小学生の3/4強は何らかの学校外教育を行っていることになる。これが大学生などになると8割近くになるため、大学生では2割強しか学校外教育をしていないことになる。あらためて小学生における学校外教育への熱中ぶりがうかがいしれよう。


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