小学生の66.5%がスポーツや芸術などの習い事をしている実情(最新)

2025/04/07 02:33

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2025-0321中には純粋に学校での学習のみでよしとする家庭もあるだろうが、多くの家庭の子供はスポーツや芸術などの習い事、オンラインや家庭教師による家庭学習、専用の教室で複数人数が集まって学校の授業のように学習をする教室学習に取り組んでいる。そのうちスポーツや芸術などの習い事について、どれほどの子供が実際に習っているのか、ソニー生命保険が2025年3月13日に発表した調査結果「子供の教育資金に関する調査2025」から、その実情を確認する(【発表リリース:子どもの教育資金に関する調査2025】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【平均1489万円…保護者が想定している子供の教育資金総額(最新)】を参照のこと。

次に示すのは子供のスポーツや芸術などの習い事、具体的には水泳やダンス教室、ピアノ教室、運動系部活、文化系部活などについて、子供がしているか否かを尋ねた結果。複数の習い事をしていても、回答は「している」のみ。

↑ 子供がスポーツや芸術などの習い事をしているか(2025年)
↑ 子供がスポーツや芸術などの習い事をしているか(2025年)

小学校入学前の未就学児では38.7%、小学生では66.5%とほぼ2/3が習い事をしている。中高生では39.3%、大学生などでは11.9%でしかないが、これは学習塾などの教育学習をしているからだと思われる。単純に興味が無くなる、必要性が感じられなくなるのもあるだろう。

その習い事をしている子供に限定し、いくつの習い事をしているか尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 子供がスポーツや芸術などの習い事をいくつしているか(スポーツや芸術などの習い事をしている子供限定)(2025年)
↑ 子供がスポーツや芸術などの習い事をいくつしているか(スポーツや芸術などの習い事をしている子供限定)(2025年)

小学生は66.5%が習い事をしており、その習い事の数も1.5と多め。中高生では1.2にとどまっている。大学生も1.5と小学生と同等の多さだが、これは「習い事をしている子供限定」だからだと考えられる。大学生になっても力を注ぎたい習い事がある人は、1つだけにとどまらない意気込みが持つ場合も多々あるのだろう。

それでは子供はなぜ習い事をしている・したいと考えているのだろうか。

↑ 子供が習い事をしている理由(子供がスポーツや芸術などの習い事をしている人限定、複数回答)(2025年)
↑ 子供が習い事をしている理由(子供がスポーツや芸術などの習い事を している人限定、複数回答)(2025年)

トップは「本人の希望」。物語などでよく見聞きする、子供が「友達も習っているから」との理由は小学生では9.1%でしかない(横軸の並びは資料そのまま)。ただし選択肢に「友達が習っている」があっても、回答者自身は「友達が習っている」が含まれている可能性は否定できない(複数回答形式なので両方の選択肢を選べばいいまでの話だが)。

中高生や大学生はともかく、未就学児・小学生において「将来に活かせる」の値が高いことに驚く人もいるかもしれないが、今件はあくまでも保護者の回答。多分に「(保護者視点で子供の)将来に活かせる」と読み解くことができよう。もっとも、その保護者を意味する「親の希望」は小学生で15.2%にとどまっている。

「学校の授業で活かせる」は小学生で11.5%。学習塾などと違い、スポーツや芸術などの習い事は、学校の授業では活かす機会はあまりないのかもしれない。


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