「テレビを見る時間」として思い浮かぶものは・リアルタイムでの番組は79.1%(最新)

2024/07/08 02:34

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2024-07022024年6月4日に博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所が発表した、メディアのすう勢を推し量る指針となる定点観測データが豊富に盛り込まれた「メディア定点調査」の最新版「メディア定点調査2024」では、多様なメディアの動向や、利用者のメディアに対する意識を推し量れるデータが多数確認できる。今回はその中から、「テレビを見る」という行為に対して人々はどのような認識をしているのかについて、見ていくことにする。テレビが現在どのように思われているのかを知ることができよう(【「メディア定点調査」とは】)。

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今調査の調査要項や注意事項は先行する記事【メディア接触時間推移】で説明済み。詳しくはそちらを参考のこと。

次に示すのは「テレビを見る時間」として思い浮かぶものについて、複数回答で尋ねた結果。例えば79.1%は「テレビを見る時間と聞かれたら、リアルタイムで番組を見ることを思い浮かぶ」と答えていることになる。

↑ テレビを見る時間として思い浮かんだものは(複数回答)(2024年)
↑ テレビを見る時間として思い浮かんだものは(複数回答)(2024年)

もっとも多くの人が思い浮かんだのは「リアルタイムで番組」79.1%、次いで「録画で番組」の63.5%。録画した番組を見ることを「テレビを見る」として認識している人が6割以上もいる、言い換えればそれだけ一般化していることがうかがえる結果である。

次いで「見逃し視聴で番組」33.5%が来て、さらに「無料動画」32.8%、「有料動画」31.0%が続く。有料だけでなく無料でも、動画を見ることを「テレビを見る」と考えていることに驚きを覚える人も少なくないだろう。あるいはテレビ本体で動画再生をする機会が増えているのだろうか。

そして「テレビは見ない」とする人は4.4%。先行記事で紹介した「新聞は読まない」の54.7%と比べればはるかに少ない値に違いない。

これを属性別に見たのが次のグラフ。

↑ テレビを見る時間として思い浮かんだものは(複数回答、属性別)(2024年)
↑ テレビを見る時間として思い浮かんだものは(複数回答、属性別)(2024年)

「リアルタイムで番組」はどの属性も高い。他方、「録画で番組」は15-19歳で「リアルタイムで番組」とさほど変わりない値を示す。この年齢階層にとっては、リアルタイムと録画で番組を見るのはほとんど等価となっているのだろう。他方、「見逃し視聴で番組」は利用ハードルが多少高いせいか、60代で他属性と比べていくぶん低い値を示している。

男女別では、上位陣の選択肢は押しなべて女性の方が高い値を示す。意外なのは「無料動画」「有料動画」のような動画関連においても、女性の方が高い値を見せていることだ。「ネットテレビ」は男性の方が高いのも、意外さを覚える。

他方、「テレビは見ない」だが、年齢階層別では15-19歳でもっとも多く5.7%、男女別では男性が6.0%と女性より大きい。男性若年層がテレビを忌避しているのでは、との推測が成り立つ。

最後に経年推移。一部の項目について、データが確認できる2020年以降に関して。

↑ テレビを見る時間として思い浮かんだものは(複数回答、一部)
↑ テレビを見る時間として思い浮かんだものは(複数回答、一部)

「リアルタイムで番組」「録画で番組」は高い値を維持しているが、それでも漸減。新しい手段としての「見逃し視聴で番組」は漸増し、「リアルタイムで番組」「録画で番組」の減少分を補うほどの増加となっている。他方、「有料動画」「無料動画」もまた漸増状態にある。「テレビは見ない」はわずかだが、こちらも漸増。

今件調査の限りでは、テレビ離れの類は、「リアルタイムで番組」「録画で番組」という従来のテレビを見るスタイルから離れた人が、「見逃し視聴で番組」のような便利な見方をするようになったり、「有料動画」「無料動画」のような新しい切り口でのテレビ(のようなもの)を見るようになった、と解釈することができよう。


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