CD、DVD、そしてレコード…物理的な音楽商品の購入実情(最新)

2024/05/17 02:46

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2024-0507昨今では音楽を聴くとなるとインターネット経由で取得した楽曲を何らかのスタイルで聴くパターンが多勢を占める形となっているが、もちろん聴くための音楽を取得する手段はそれに限らない。音楽CDを購入してプレイヤーで再生したり、DVDなどの音楽ビデオを買って聴いたりなど、多様な手段がある。現状ではそれら物理的な音楽商品はどれほど買われているのか、日本レコード協会が2024年3月に発表した最新調査の結果「音楽メディアユーザー実態調査」(2023年度版)を基に、その実状を確認していく(【発表リリース:2023年度「音楽メディアユーザー実態調査」報告書公表】)。

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調査対象母集団の要項は今調査に関して先行する記事【無関心層は44.0%に…年齢階層別の「音楽との付き合い方」(最新)】を参照のこと。

次に示すのは物理的な音楽商品に関する購入実情。1年以内に購入経験がある人と、購入したことが無い人の割合を記している。これ以外に、1年を超えた昔に買った経験がある人もいるわけだが、それはグラフでは取り上げていない(逆算すればすぐに答えは出るが)。項目の順番は資料上の掲載順に準じている。

↑ 物理的な音楽商品の購入実情(2023年)
↑ 物理的な音楽商品の購入実情(2023年)

音楽CDはともかく、レコードを買った人が新品・中古ともに5%強いることに驚きを示す人もいるかもしれない。音楽不況が叫ばれる昨今で、音楽CDや音楽ビデオにはおよばないものの、今や歴史的存在的なポジションにあり、その存在すら知らない人も少なくないであろうレコードを、購入している人がまだこれだけいる。もっともこの数字が、レコードが健闘している現状を示していると認識した方がよいのだろう。レコードは「購入したこと無し」の値も高いことから、二極化しているのかもしれない。レコード同様に、カセットテープも4.8%の人が買っているのも注目に値する。

音楽CDはといえば、新品が2割近く、中古は1割近くが買われている。他方、DVDなどによる音楽ビデオは1割強。その音楽CDだが、「1年以内に購入経験」「購入したこと無し」の合算値が低いような印象がある。つまり「1年より昔に購入した経験はあるが、直近1年間では購入していない」の人が、他の商品よりも多い計算になる(試算すると44.1%)。たまたま偶然、直近1年間に買いたい新品の音楽CDがなかっただけかもしれないが、気になる話ではある。

これらの音楽商品について、1年以内に新品を購入した人に、その購入理由を聞いた結果が次のグラフ。

↑ 物理的な音楽商品の購入理由(1年以内に新品の物理的な音楽商品を購入した人限定、複数回答、上位陣)(2023年)
↑ 物理的な音楽商品の購入理由(1年以内に新品の物理的な音楽商品を購入した人限定、複数回答、上位陣)(2023年)

音楽CDや音楽ビデオでは「好きなアーティストのは極力買うように」との思惑から購入している人が非常に多い。ファンのたしなみ的な発想なのだろうか。単純に好きなアーティストの作品は何でも欲しいとの考え以外に、応援のような意味合いもあるのかもしれない。そして「コレクションとして」購入したとの意見が続くのも両者で同じ。

一方レコードでは「音質が好み」との意見がもっとも高い値。レコード愛好家はこの点があるからこそレコードを愛用するとの話もよく見聞きされるので、この点を購入理由として挙げるのは当然かもしれない。また、「家族・友人と一緒に鑑賞したかった」も他の商品と比べて高い値が出ているのも注目すべき点だろう。

カセットテープでは「好きなアーティストのは極力買うように」が一番で、次いで「コレクションとして」。値そのものは小さめだが、傾向としては(音質を除けば)レコードに近い感はある。


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