子供への平均こづかい額、中高生へは月額7178円
2023/04/03 02:00
他世帯の実情がつかみにくいお金関係の話の筆頭に挙げられるのが、子供のこづかい額。定期的に子供にこづかいを与えている世帯はどれぐらいあって、その額はどれほどなのだろうか。ソニー生命保険が2023年3月9日に発表した調査結果「子供の教育資金に関する調査2023」から、その実情を確認する(【発表リリース:子どもの教育資金に関する調査2023】)
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今調査の調査要綱は先行記事【子供のインターネットやSNSの利用に不安を感じる保護者は約7割(最新)】を参照のこと。
次に示すのは高校生以下の子供と同居している保護者に限定した、その子供へ定期的にこづかいを与えている人の割合。原文では「こづかいに支出」との表現だが、実質的に定額制のこづかいを与えていると解釈している。なお、これに該当しなくても、子供にこづかいの類を一切与えていないのではなく、子供に何か欲しいものがあれば直接買い与えていることで代替していると思われる。
↑ 子供へ定期的にこづかいを与えている(高校生以下の子供と同居している保護者限定、子供の就学段階別)(2023年)
全体では49.2%の保護者が、子供に定期的にこづかいを与えている。子供の就学段階別では幼い子供ほど値は低く、未就学児では20.6%に過ぎないものの、中高生では81.0%にまで達する。こづかいを与えて子供の自由裁量で買い物をさせることは金銭感覚を養ったり、買い物の経験を得たりする観点では教育の一環となるが、一方で無駄遣いや紛失などのリスクも生じる。幼い子供ほど値が低いのは、その時分ではまだリスクの方が大きいとの判断の結果だろう。
それでは子供は具体的にどれぐらいの金額のこづかいを与えられているのか。
↑ 子供のこづかい額(与えている保護者限定、子供1人あたり・月額、子供の就学段階別、円)(2023年)
全体平均では4803円。こづかいを与えている人の割合同様、子供の就学段階別では幼い子供ほど額は少ないものとなり、未就学児では月額1300円でしかない。中高生になると7178円となり、5000円を超える。
今件は平均値で、実際には世帯の家計状況や教育方針によって、大きな差が出てくるはず。参考値程度に見るのが無難だろう。
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