回転寿司を利用した時にいくら払うか
2023/03/30 02:00
回転寿司の長所の一つとして挙げられるのは、自分で食べるネタだけでなく量を調整でき、支払金額をある程度コントロールできる点。皿の色によって料金に違いが生じる店もあるが、おおよそ取った皿数で自分の食べた分の料金を概算できる。それでは実際に、回転寿司を利用した時にはどれぐらいの金額を支払っているのだろうか。自分自身はともかく他人の事情は知りにくい、回転寿司利用時の支払額について、マルハニチロが2023年3月16日に発表した回転寿司に関する消費者実態調査から、その実情を探ることにする(【発表リリース:回転寿司に関する消費者実態調査2023】)。
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今調査に関する調査要項は先行する記事【利用者3/4強、そのうち月一以上は3割後半…回転寿司の利用実態(最新)】を参照のこと。
次に示すのは回転寿司を利用している時に1人あたりいくらぐらい払うことが多いかを尋ねた結果。男女ともに1000円台がボリュームゾーンとなっている。
↑ 回転寿司利用時に1人あたりいくらぐらい支払うことが多いか(数値入力形式、月一以上で回転寿司店を利用する人限定、男女別)(2023年)
もっとも、1000円未満では男性は4.3%のみである一方、女性は10.9%。2000円台以降の全区分で男性の方が女性よりも値が高く、男性の方が支払金額が高い≒たくさん食べていることがうかがえる。平均金額は全体で1690円だが、男性では1920円、女性は1460円。460円の差が生じている。
他方、5000円以上は男性で2.7%、女性でも0.6%いるのが目にとまる。今件は支払金額の最高額ではなく、普段の支払金額を尋ねているのに加え、家族などで一緒に行った場合でも1人あたりの金額を聞いていることから、よほどの大食漢であることが見て取れる。正直なところ、1回あたり1人5000円以上の量は想像が難しい。高価なネタばかり食べているのだろうか。
この支払金額について、地域別で見たのが次のグラフ。
↑ 回転寿司利用時に1人あたりいくらぐらい支払うことが多いか(数値入力形式、月一以上で回転寿司店を利用する人限定、平均、地域別、円)(2023年)
甲信越が低く、北海道と北陸が高め。「西高東低」のような地域的傾向は見出しがたい。他方、地域別の平均利用皿数(寿司限定)を見ると、利用枚数が多い北陸の金額が高くなるのは道理が通る。利用枚数が少ない甲信越の金額が低くなるのも同様。他方、東北は皿数が多いものの支払金額は低い。低額のネタが人気なのだろうか。
↑ 回転寿司店で寿司を何皿食べることが多いか(数値入力形式、月一以上で回転寿司店を利用する人限定、平均、地域別、皿)(2023年)(再録)
北海道は皿数は平均とさほど変わりないが(全体数マイナス0.1皿)、支払金額は地域別でトップとなっている。北海道の回転寿司利用者は高めの皿をよく選択する傾向があるのか、あるいは相場そのものが高めとなっているのかもしれない。
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