「とりあえず」はあのネタ…回転寿司ネタ選択事情
2023/03/27 02:00
食欲を思う存分、そして自在に満たすことが回転寿司で許されるなら、お皿の色(価格)を気にせずに自分の好きなネタを何度でも繰り返し注文し食べることだろう。しかし実際にはお財布事情や品揃え、ネタの組み合せなど色々な制約があり、自分の好きなネタばかりを食べるわけにはいかない。またその「自分の好きなネタ」自身、人によって好みは異なるため、すべての人が同じネタを一番好む事態もありえない。今回はマルハニチロが2023年3月16日に発表した回転寿司に関する消費者実態調査から、普段最初・最後に食べることが多いネタ、さらには普段食べたいけれど多様な事情で我慢することが多いネタに関して見ていくことにする(【発表リリース:回転寿司に関する消費者実態調査2023】)。
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最初も最後もサーモンが断トツ
今調査に関する調査要項は先行する記事【利用者72.9%、そのうち月一以上は39.1%…回転寿司の利用実態(最新)】を参照のこと。
まずは回転寿司店に入って実際に食事をする際に、最初に何を食べるか、そして最後にしめとして何を食べるかを尋ねたもの。最初も最後も最上位についたのはサーモンだった。
↑ 最初に/最後に食べることが多いネタ(それぞれ択一、上位10位まで)(2023年)
居酒屋ならばお通し、あるいは「とりあえず●×」に該当する、最初のネタとしてはサーモンがもっとも多く2割強。次いでマグロ(赤身)が12.2%、ハマチ・ブリが7.9%、マグロ(中トロ)が6.4%と続く。寿司関連で通の人の話によると、カウンタータイプの寿司屋においては注文に関して「この順に頼むのが通だ」的なものがあるとのことだが、回転寿司店ではそこまでかしこまったことは考えず、好きなものを頼めばよい。とはいえ男性は1回の回転寿司で食べる寿司の量は平均11.9皿・女性は8.0皿と今調査で明らかにされており、前座的なネタばかりを選んでお腹を満たしたのでは、メインディッシュのネタを十分に堪能できなくなる。前菜のサラダが美味しくてそればかりを食べていたら、メインのステーキの前にお腹がいっぱいになるようなもの。
一方しめとして食べるネタだが、最初に食べるネタと比べて回答が分散しているようで、上位層の値が低め。それでもトップはこちらもサーモンがついている。次いでエビ、マグロ(赤身)、ネギトロ、マグロ(中トロ)が続く。「そういや自分も最後にはこれを食べるよな」と同感を覚えるラインアップ。好きな定番もの、あるいはあっさりしたものが多い雰囲気ではある。
自制しているものは
次に示すのは同じ回転寿司のネタで、好みで是非とも食べたいのだが、値段などの事情で我慢することが多いネタを尋ねた結果。
↑ 我慢することが多いネタ(複数回答、上位10位まで)(2023年)
食べたいけれども我慢することが多いのはマグロ(大トロ)が圧倒的で、次いでウニ、マグロ(中トロ)、イクラ、ウナギと続く。やはり値段がネックのようだ。
グラフ化は略するが、前回年の2022年における「我慢することが多いネタ」はマグロ(大トロ)、マグロ(中トロ)、ウニ、アワビ、ウナギの順だった。順位も含め、あまり大きな変化が生じていないのは興味深いところではある。
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